太陽光発電の今後はどうなるのか?現状や課題を解説

太陽光発電の今後はどうなるのか?現状や課題を解説

太陽光発電は、地球温暖化対策やエネルギー安全保障の観点から、今後も普及が期待される再生可能エネルギーの一つです。日本でも、2012年に開始された固定価格買取制度(FIT)によって、導入数は急速に拡大してきました。しかし、太陽光発電には、コストの高さや設置場所の制約などの課題も残されています。本記事では、太陽光発電の導入にあたって想定される課題や将来の見込みなどをご紹介します。

太陽光発電の課題

太陽光発電の現状の課題は、大きく分けて以下が挙げられます。

コストの高さ

太陽光発電の導入には、パネルやパワーコンディショナーなどの設備の購入費や設置費などがかかるため、初期コストが比較的高いという課題があります。 近年、技術革新によってモジュールの効率化やパワーコンディショナーの低コスト化が進められており、導入コストは徐々に下がってきているものの、依然として高コストであることが課題となっています

設置場所の制約

太陽光発電は、日当たりの良い場所に設置する必要があります。そのため、日当たりが悪い場所や、景観保護の観点から設置が難しい場所では、導入が難しいという課題があります。
また、メガソーラーなどの大規模発電所の場合には、広大な土地が必要になるため、設置場所の確保も課題となっています。

自然災害への耐性

太陽光発電設備は、台風や地震などの自然災害によって破損するリスクがあります。そのため、自然災害への耐性を高めた設備の開発や、保険などのリスク対策が必要となっています。

太陽光発電の今後に関する展望

太陽光発電の今後は、大きく分けて以下の方向性で進んでいくと考えられます。

自家消費向けの蓄電池の普及

2019年11月からFITの買い取り期間が順次終了していくため、余剰電力を売電するよりも、自宅で使用する方が主流になるケースが増えると予想されています。そのため、住宅や工場などの自家消費向けの導入が拡大すると見られています。太陽光発電で発電した電気を自宅で使用するためには、蓄電池が必要となります。蓄電池の価格が下がることで、自家消費のメリットがさらに高まり、導入が拡大すると見られます。

技術革新による普及の加速

モジュールの効率化やパワーコンディショナーの低コスト化などの技術革新によって、導入コストの低減が期待されています。また、屋上や壁面など、従来は設置が難しかった場所にも設置できるようになる技術も開発されています。これらの技術革新によって、太陽光発電の普及がさらに進むと考えられます。

FIT制度への移行

2022年4月から固定価格買取制度(FIT)からFIP制度への移行が始まっています。FIT制度は、一定期間にわたって、一定の価格で電気を買い取る制度です。これにより、太陽光発電設備の導入が促進されました。

一方、FIP制度は、需給バランスや発電コストなどの状況に応じて、発電事業者が電気を売電する価格を競争入札で決める制度です。

FIT制度からFIP制度への移行により、太陽光発電の導入コストが高くなる可能性があるとの懸念もありますが、先述した技術革新や自家消費の拡大などによって、普及がさらに進むことが期待されています。

これから太陽光発電を導入する際の注意点

これから太陽光発電を導入する際には、以下の点に注意しましょう。

導入コスト

太陽光発電を導入するためには、太陽光パネルやパワーコンディショナーをはじめとした各種設備の購入や設置などに費用がかかるため、初期コストは比較的高いのが現状です。

ただし、政府は太陽光発電普及のため、太陽光発電設備の価格を下げる傾向にあるとしています。経済産業省によると、2022年の住宅用太陽光発電システムの設置の平均値は26.1万円/kW(中央値26.9万円/kW)と、2021年設置より1.0万円/kW(3.6%)、2020年設置より2.2万円/kW(7.7%)減少しています。

そのため、導入コストについて詳細を業者にしっかり聞いておくことをおすすめします。

売買価格

FIT制度では、一定期間にわたって、一定の価格で電気を買い取っていました。しかし、2022年4月からはFIP制度に移行しました。FIP制度では売電価格が変動し、余剰電力を売電するよりも、自宅での使用が主流になるケースが増えると予想されています。そのため、導入を検討中なら、業者と事前にシミュレーションを行ったほうが良いでしょう。

太陽光発電の導入を検討中の方はリミックスでんきへ

太陽光発電を導入する際には、太陽光発電パネルやパワーコンディショナーなどの設備の選択や、設置場所の選定など、さまざまな手続きが必要です。そのため、個人で設置を考えていると、分からない部分が多く出ることもあるのではないでしょうか。
リミックスでんきでは、プロフェッショナルスタッフが、顧客一人ひとりに合わせた提案を行います。太陽光発電システムの導入を検討している方は、ぜひご相談ください。

自宅に合わせて最適な設備を選ぶ必要がある

太陽光発電は、今後も普及が期待される再生可能エネルギーですが、コストの高さや設置場所の制約などの課題も残されています。今後は、自家消費の拡大や技術革新によって、これらの課題が克服され、普及がさらに進むと考えられます。

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