医療費は毎月かかる固定費と違い、金額が予想できないことも多いものです。
健康に過ごすためには必要なものだと分かっていても「もっと節約する方法はないだろうか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、医療費を無理なく節約できる方法や、もっと節約に役立つ方法などをご紹介します。
ちょっとした工夫でできる!医療費の節約術
「医療費は必要経費だから仕方ない」と諦めていませんか?
実はちょっとした工夫で医療費は節約することができます。
ここでは、すぐにでも始められる医療費の節約術をご紹介します。
お薬手帳を持参しよう
お薬手帳とは、処方されている薬を管理するための手帳です。
薬局で薬を処方してもらう際には「薬剤服用管理指導料」がかかりますが、お薬手帳を持参することで料金を安くすることができます。
お薬手帳は、薬を一元管理するために必要なものです。
これは、別々の医療機関で処方された複数の薬剤の影響をチェックするために用いられます。
自身の健康のためにも、節約のためにも、ぜひお薬手帳は持参しましょう。
かかりつけ薬局を作ろう
「薬剤服用管理指導料」は、6ヶ月以内に処方箋を持参したことがあり、さらにお薬手帳を持参していれば安くなります。そのため、お薬手帳を持っていく薬局をできるだけいつも同じ薬局にすれば、さらに節約につながります。かかりつけ薬局を作れば、病状なども説明しやすくなるためおすすめです。
ジェネリック医薬品を選ぼう
特別な理由がなければ、ジェネリック医薬品を選ぶことで節約になる可能性があります。
ジェネリック医薬品とは、従来の先発医薬品と同様の効果・品質があると、国の定める試験項目を満たし、厚生労働省の許可を得ることでその効能を評価された薬です。薬の大きさや形などが工夫されており、従来の薬よりも飲みやすいものもあります。
ジェネリック医薬品は、従来の薬よりも価格帯が低く設定されていることが多く、最大6割ほど負担が軽くなるケースもあります。
なるべく時間外受診をやめよう
医療機関が設定している診療時間外に受診すると、通常の診療費用のほかに「時間外加算」の料金がかかります。
初診(6歳以上)の場合、初診料は2,880円ですが、時間外の場合は850円、休日は2,500円、深夜の場合は4,800円の料金が別途加算されます。
そのため、緊急時や急病の時以外は、できるだけ診療時間内に受診しましょう。
医療費控除制度を使おう
1年間に支払った医療費が一定額を超えると、所得から差し引くことができる「医療費控除制度」を使うことができます。
所得にもよりますが、一般的に支払った医療費が10万円を超えた場合、超えた金額が控除の対象となります。
控除を受けるためには確定申告をする必要があるので、忘れないようにしましょう。
入院時の医療費を節約する方法
もしも入院することになった場合は、高額な医療費がかかる可能性があります。そのため、あらかじめ医療費を節約できる制度について知っておきましょう。
入院時に医療費を節約できる代表的な制度が「高額療養費制度」です。
高額療養費制度とは
高額療養費制度は、患者の過大な負担を避けるために自己負担限度額を定めた制度です。患者の年齢や所得によって、自己負担限度額が定められています。
例えば、69歳以下で年収が約370~770万円の人の場合、以下の計算式が適用されます。
80,100円+(医療費-267,000)×1%
高額療養費制度は月ごとに区切られていいます。
例えば、4/1~4/10の間に入院したのであれば、全て4月中なので1ヶ月分しかかかりません。
しかし、4/29~5/5のように月をまたぐ場合、4月と5月それぞれに限度額が適用されます。
そのため、月をまたぐと自己負担限度額を超えない可能性があるのです。
入院費用を節約するためには、入院ができるだけ月をまたがないようにしましょう。
もっと節約したいなら新電力会社への切り替えもおすすめ
もっと節約方法があればいいなと思われた方におすすめしたいのが、新電力会社への切り替えです。
新電力会社は、電力自由化以降登場した新しい電力の小売り事業者のことです。新電力会社の電気代が安く抑えられていたり、お得なサービスが付いてくる理由の一つが、設備規模の違いです。
従来の電力会社と比べて、顧客を絞って提供しているため、大きな設備に投資しなくても電力提供が可能となりました。
また、電力会社が増えたことで価格競争が起き、新規顧客獲得のために、電気料金を低く設定する傾向にあります。そのため、新電力会社に切り替えることで電気代を大幅に抑えることが可能になりました。
工夫すれば医療費も節約できる
医療費と聞くと「どうしても必要な費用」と思いがちですが、細かな節約ポイントが多くあります。お薬手帳を持参したり、かかりつけ薬局を作ったりすることで、節約になるだけでなく、病気や薬について相談しやすくなるでしょう。
またさらに節約したいと考えているなら、新電力への切り替えもおすすめです。インターネットから簡単に切り替えられるので、検討してみてはいかがでしょうか。