冬場になると、エアコンや電気ストーブの使用が増え、どうしても電気代が上がりがちですよね。
総務省統計局のデータによると、年間を通して電気の使用量が最も上がるのは1月~3月が最も高いという結果が出ています。
節電したいと思ってはいても、何をどうすればいいのか分からず対策しようがないと諦めていませんか?
まずは、冬場に使用する電気代がかかる家電について知ることから始めましょう。
正しい知識を持ち、より効果的な使用方法をすれば、節電しながら快適な冬を過ごすことができます。
冬場の電気代事情
冬にもっとも利用する頻度が高い家電といえば、エアコンではないでしょうか。
経済産業省・資源エネルギー庁調査では、家庭における冬季期間の19時頃の消費電力で、もっとも高い割合を占めたのがエアコンでした。
節電したいと思っていても、寒いのを我慢するのは嫌、というのが正直な気持ちだと思います。
無理なく節電するためには、どのような方法があるのでしょうか。
家庭でできる冬の節電アイデア

家庭でも簡単に無理なくできる節電アイデアには次のようなものがあります。
エアコンの節電
- エアコンの設定温度は、いつもより1度低く設定することを心がける
エアコンの設定温度をいつもより1度下げるだけで、約5~10%の節約につながります。 - エアコンの設定温度を下げるために、重ね着などで対策をする
部屋を暖めるのではなく、暖かな服装を心掛けましょう。
靴下を履いたり、ブランケットを使ったり、フリース素材の部屋着を着用するのも効果的です。 - エアコンのフィルターを掃除する
エアコンのフィルターは、定期的に掃除をすると暖房効率が上がります。
2週間に1度を目安に、掃除をしてください。
汚れがひどい場合は、ドラッグストアで販売されている専用のクリーナーや、水で薄めた中性洗剤で洗い流しましょう。 - エアコンの室外機まわりに物を置かない
室外機は家の外に設置されているので、意外と意識していない人も多いと思います。
エアコンの室外機まわりに物が置かれていると、暖房効率が落ちるので、注意しましょう。
また、落ち葉やゴミが溜まっている場合も、同様です。 定期的に室外機まわりをチェックするようにしてください。 - エアコンの買い替え
エアコンの省エネ性能は年々上がっており、メーカーによってはエアコンを替えただけで30%近くの光熱費が削減できることもあります。もし同じエアコンを10年近く使用している場合は買い替えを検討してみるのも良いかもしれません。
エアコン以外の節電
- 窓には、厚手のカーテンをかける
冬になると、窓から冷気が入り込んできます。
窓には厚手のカーテンをかけて、日中も閉めておくことで、暖房効率をアップできます。
カーテンはできるだけ長いものを使う方が、冷気の侵入防止に有効です。 - 断熱グッズを使用する
ドアや窓に隙間があると暖房器具で暖められた空気が逃げてしまいせっかくの暖房も無駄になってしまいます。そんな時は、「断熱シート」や、「隙間シート」を使って部屋の暖気を閉じ込め、外からの冷気を防ぎましょう。 - サーキュレーターを活用し、部屋全体に暖かな空気を循環させる
暖かい空気は、部屋の上部に集まります。
エアコンの風向きを下に設定し、サーキュレーターを活用して、部屋の上部に溜まってしまった暖気を部屋に循環させましょう。 - 電気カーペットは人がいるところだけつける
電気カーペットをなんとなくつけたままにしている場合は、人が座っているところだけを暖めるようにしましょう。
設定温度も強ではなく、中や弱に設定することで、節電につながります。 - こたつや電気毛布を使用する
こたつと電気毛布はコストパフォーマンスの高い暖房器具です。1時間当たりの電気代はこたつが約3~5円、電気毛布が約1~2円と低料金で使用することができます。 - 湯たんぽを使用する
お湯を入れるだけで使用できる湯たんぽを寝る前に布団の中に入れておけば、暖房を使わなくても快適に眠ることができるでしょう。 - 加湿器を使う
乾燥していて湿度が低い場合、余計に寒く感じることもあります。
そのような場合は、加湿器を併用しましょう。
加湿器を使うことで、乾燥を防ぐだけではなく、体感温度を上げることができます。 - 温水洗浄便座の設定温度を下げ、使っていないときは蓋をする
温水洗浄便座は、便座と洗浄水を暖めるために電気代がかかっています。
設定温度を弱にするだけでも、節電につながります。
弱では寒いのでは?と思うかもしれませんが、蓋をきちんとすれば、便座の放熱を防ぐことができますので、暖かさを保つことが可能です。 - 冷蔵庫の設定温度を下げる
冷蔵庫の温度を「強」から「中」に変更するだけで、年間約1,500~2,000円も節約出来ると言われています。夏場とは違い冬場は外気温が低いため「中」や「弱」でも庫内は十分に冷えます。また、冷蔵庫内に食材を入れ過ぎないように注意しましょう。
省エネ家電導入で賢く電気代を節約

省エネ家電は、日々進歩していることを知っていますか?
節電にもなり、節約にもつながる省エネ家電のなかでも、効果の大きいエアコンについてみていきましょう。
10年前のエアコンと比べて、今のエアコンは約5%の省エネを実現しています。
購入する際には、本体価格だけではなく、「省エネルギーラベル」で省エネ性能についてもぜひチェックしてみてください。
省エネルギーラベルは、2000年に日本工業規格(JIS)によって導入された省エネルギーラベリング制度のことです。 省エネ法で定められている省エネ性能向上促進目標基準に達しているかを、製造事業者がラベル表示するもので、製品を購入したいというときの省エネ性能比較に役立ててください。
新電力会社への切り替えで電気代ダウンにも

節電に努め、節約するというのは、地球にとっても優しい活動です。
ただ、もう一声お財布にも優しい節約方法があれば、と思われた方におすすめしたいのが、新電力会社への切り替えです。
新電力会社とは、電力自由化以降登場した新しい電力の小売り販売会社です。新電力会社がなぜ安いのかというと、その設備規模に違いがあるためです。
従来の電力会社と比べて、顧客を絞るため大きな経費をかけずに電力提供が可能となります。
また、新規顧客獲得のために、電気料金を低く設定する傾向にあるため、新電力会社に切り替えることで電気代を大幅に抑えることが可能なのです。
新電力導入で、エコしてお得に暖かく!
新電力には、従来の電力会社と比べてさまざまなプラン設定もありますから、自分たちのライフスタイルに合わせた、一番お得なプランを選ぶこともできます。
新電力導入で、地球にもお財布にも優しい暖かな冬を迎えましょう。