電気料金が高騰すると、少しでも電気代を節約したい方も多いのではないでしょうか。電気料金は契約中のプランごとに異なるため、ライフスタイルによっては見直した方が安くなる可能性もあります。本記事では、電気料金が安くなる時間帯、なぜ安くなるのか、節約できる電気代の目安についてご紹介します。
電気料金はどの時間帯で安くなる?
電気料金が安い時間帯は、電力会社や契約プランによって異なりますが、一般的には「夜間」と言われています。 夜間は電気料金を安く設定する電力会社が多く、たとえば東京電力の「夜トク8」プランなどの場合、23時から翌7時までの8時間が夜間料金に設定されており、電気料金が安くなっています。 他の電力会社でも、夜間は電気料金が安くなるプランを用意しているところもあるため、まずは契約している電力会社の料金表を確認してみることをおすすめします。
なぜ電気料金が安くなるの?
ではなぜ、電気料金は夜間が安いのでしょうか。その理由の一つとして挙げられるのが、電気需要が少ないためです。 電力会社は、電気を安定して供給するために、発電設備を常に稼働させています。昼間は電気を使う人が多いため、電気需要が高くなる一方で、夜間は電気を使う人が少ないため、電気需要が低くなります。そのため、電力会社は夜の電気料金を安くすることで、電気需要を平準化しようとしているのです。
電気代を節約したい場合は、できるだけ需要が低い時間帯に電気を使いましょう。ただし、夜間にはあまり電気を使う機会はないため、太陽光発電と蓄電池などを用いる方法がおすすめです。昼間の電気需要が高く、電気代も高い時間帯は太陽光発電の電気を使い、単価の安い夜間に電力会社からの電気を使います。さらに、太陽光発電の電力を蓄電池に溜めれば、余った分を夜間や悪天候の日などに用いることができます。
各電力会社の時間帯別電灯プラン
下記は、大手電力会社が提供している電力量料金(従量料金)部分に当たる、主な時間帯別電灯プランです。
電力会社 | プラン名 | 電気料金が安い時間帯 | 電力量料金 (1kWh) |
東京電力 | 夜トク8(エイト) | 23時~翌7時 | 31.84円 |
関西電力 | eスマート10 | 22時~翌8時 | 15.53円 |
中部電力 | スマートライフプラン(夜とく) | 21 時~翌7 時 | 16.63円 |
北陸電力 | くつろぎナイト12 | 20時~翌8時 | 26.98円 |
東北電力 | よりそう+ナイト&ホリデー | 22時~翌8時 | 27.32円 |
中国電力 | ナイトホリデーコース | 21時~翌9時 | 34.55円 |
四国電力 | 時間帯別eプラン | 23時~翌7時 | 25.80円 |
九州電力 | 電化でナイト・セレクト21 | 21時~翌7時 | 14.48円 |
※2023年7月時点でのプランと単価になります。
節約できる電気料金の目安
一般的にどの電力会社も、電気の需要が少ない夜間に割安のプランを提供しています。
では具体的にどのくらい電気料金が違うのか、東京電力の「夜トク8(エイト)」プランを目安にご紹介します。
従量電灯B(24時間)
電力使用量 | 電力量料金(1kWh) |
最初の120kWhまで(第1段階料金) | 30.00円 |
120kWhをこえ300kWhまで(第2段階料金) | 36.60円 |
上記超過(第3段階料金) | 40.69円 |
夜トク8(エイト)(23時~翌7時)
電力量料金(1kWh) | |
23時~翌7時 | 31.84円 |
7時~23時 | 42.80円 |
従量電灯Bは、24時間単価が変わらず、使用量で料金が異なります。一方で、「夜トク8(エイト)」は、昼間と夜間で料金が変わるプランです。
昼夜問わず電気使用量が少ない場合は、従量電灯Bの方が安い場合があります。しかし、電気使用量が多いかつ、夜間の使用が多い場合は、夜トク8(エイト)の方が安くなる可能性があります。
ただし、時間帯別電灯プランは夜間が割安となる分、昼間の電力量料金は割高の傾向にあります。そのため、「夜の使用の方が多めだが昼間も電気を使う」という方は、トータルで見ると高額になる可能性があるので注意が必要です。
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たとえば、太陽光発電を利用している場合、電力取引価格が高い平日の夕方に太陽光発電で発電した電気を使えば、電気代を抑えられます。電気代を節約したいと考えている方は、Styleプラスを検討してみてはいかがでしょうか。
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