オフィス家具というものは、仕事の効率化に影響するのはもちろん、来客に対して自社のイメージを与えるという意味で、想像以上に重要なものです。
しかし、古いオフィスをずっと変わらずに使い続けていると、その重要性など存在意義を忘れてしまいがちではないでしょうか。
だからといって、すべて一気に取り替えるには、オフィスで仕事をしているスタッフが多いほど高いコストを支払わなければなりません。
固定費を削減し、少しでも節約したいと考えているのであれば、できるだけ安く家具を買い替える方法を知っておかなければなりません。
そんなときに利用したいのが「中古のオフィス家具」です。中古といってもコンディションの良いものを探し出せば、新品に引けを取らない見栄えや使い勝手を備えた中古品に出会える可能性もあります。
今回は、そんな中古家具を活用した固定費削減方法についてご紹介します。
オフィス家具を経費に計上する方法なども解説しますので是非参考にしてみてください。
オフィスに家具を購入しなければならないシーン
オフィス家具をリプレイス、あるいは追加で揃えなければいけない状況とはどんな状況でしょうか。
オフィスの移転
ひとつはオフィスを移転する際に、備品である家具も丸ごと変えてしまうというケースです。
古いオフィスで使っていた家具があまりに老朽化していると、せっかくの新しいオフィスなのに、そんな古い家具を持ち込んでしまっては新鮮さがありませんし、機能性が低下してしまうかもしれません。
オフィスを移転するということは、ある程度古いオフィスが手狭になっているはずですから、家具の数が足りない場合も多いでしょう。
人員増加
もうひとつは、オフィスにいるスタッフが増えて、家具が足りなくなるという場合。オフィスのスペース的にはまだ余裕があるが、デスクやチェアが足りないというケースです。
この場合、単に足りない分を買い足すという方法もありますが、オフィスのイメージや使い勝手の統一感を考えれば、すべてをリプレイスしたいと考えることが多いと思います。
中古家具で必要となる主なアイテムとは?
オフィスで必要な家具として、基本となるのはデスクとチェアです。
内勤スタッフが多い場合はもちろんですが、昼間は外に出る営業スタッフが多くても、帰社してからの業務のためには個別のデスクとチェアが必要になります。
そのほかに必要となるのがラックや書棚といった収納家具です。特にスタッフが多い場合は、スタッフ用のロッカーが必要になることもあります。
そして、ほとんどのオフィスにはミーティングスペースや来客用のソファなども設置しておきたいものです。
このような家具をすべて新品で揃えようとすると、それなりのコストが発生してしまいます。
オフィスのコスト削減、節約に対する具体的な施策は、会社経営にとって重要な要素でもありますので、少しでもコストを抑えたい場合には中古のオフィス家具を取り入れてみましょう!
中古のオフィス家具を取り扱う専門ショップ
では中古のオフィス家具は、どのような場所で見つけることができるのでしょうか。
リサイクルショップ
ひとつは、よくある大型のリサイクルショップです。家具を取り扱っているリサイクルショップであれば、中にはオフィス用の家具が見つかる場合もあります。
しかし現実的には、一般的なリサイクルショップでオフィスの移転などのために必要な、まとまった数のオフィス家具を購入したい場合、同じもので数を揃えるのは難しいでしょう。
そんなときに利用したいのが「オフィス家具専用の中古ショップ」です。
オフィス家具専門の中古ショップ
あまりご存知ない方も多いかもしれませんが、オフィス家具を専用で取り扱う中古家具ショップは、主要都市であれば実店舗を持つショップがあり、そこであれば現物を確認しながら購入できます。
もしネットなどで探して近場に店舗がない場合は、オンライン専用のオフィス家具の中古ショップもありますので、店舗に出向くことなく一式揃えることも可能です。
家具の追加購入を節約する方法とは
増員や移転にともなうオフィス家具を中古で揃えることは、新品を購入するのに比べ、それだけで固定費の削減に貢献しますが、さらに節約する方法もあります。
これまではアイランド型と呼ばれる「島」のようにデスクを並べるレイアウトが日本のオフィスレイアウトのスタンダードでしたが、現在ではフリーアドレス型と呼ばれる柔軟性の高いレイアウトが採用されるようになりました。
フリーアドレス型にもいくつか種類がありますが、デスクやチェアを共有したり、大きなひとつのデスクを複数の人が使ったりすれば、必ずしも人数分のデスクやチェアを揃える必要がなくなります。もちろん、その分コストを削減できるわけです。
オフィス家具を経費に計上する方法
仕事で使用する家具は経費に計上して、なるべく節税対策したいものです。実は家具も条件を満たせば、経費に計上することができます。
事業との関連性を証明する
まず、経費に計上できる支出は「事業に関連する支出」もしくは「会社の売上に関連する支出」に該当していなければなりません。家具であっても「事業に関連する支出」であることが証明できれば、購入費用を経費に計上することが出来ます。
購入金額を10万円未満に抑える
また、購入金額を10万円未満に抑える必要があります。デスクやチェアなどの家具は、消耗品費として計上できますが、これは10万円未満の物品(青色申告者の場合は30万円未満)もしくは使用可能期間が1年未満の物品購入にかかる費用とされています。
もし10万円以上の高価な家具やデスクやチェア、ラックや書棚などがセット販売されていて10万円以上する場合は、固定資産とみなされてしまい、消耗品費として計上できない可能性もあるので注意しましょう。
他の固定費削減も考えるなら
また、もし他にも会社の固定費を削減したいと考えているならば、オフィスの電気代節約も検討してみましょう。毎日常に人がいるオフィスでは、照明はもちろん空調代なども含めてかなりの電気代がかかります。「必要経費なので節約は難しいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、電力会社を切り替えることで今よりも電気代がお得になる場合があります。
新電力会社の中には割引率が高いプランも多数用意されていますので、会社の固定費削減を検討している方はぜひネットでできる料金シミュレーションをしてみると良いでしょう。
まとめ
オフィス家具は一般の家具よりも値段が高かったり、使い勝手が重要だったりと、リプレイスにコストがかかるもの。
固定費削減、そして節約のためにはできるだけ中古家具を利用して、少しでも安く済ませたいものです。
さらに固定費の節約を考えている場合には、電気代の節約も検討してみましょう。インターネット上で手軽に見積りシミュレーションができますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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