コインランドリーの数は近年増えており、ビジネスとして立ち上げる方も増えています。
ビジネスにおいて利益を上げるには、ある程度のコスト削減も必要です。そのためには、コインランドリー経営にかかる経費の種類なども知っておく必要があります。 今回は、コインランドリー経営においての経費の種類やすぐに試せる固定費の削減方法などをご紹介します。
コインランドリー経営における経費の種類
コインランドリーの経営は、初期費用はかかりますがランニングコストは比較的安いとされています。
初期費用にかかる項目には以下が挙げられます。
初期費用
- 洗濯機
- 乾燥機
- 給排水工事
- 内装費
- 電気工事
- 看板
一般的に、10坪程度の店舗の初期費用は1,000~3,000万円とされています。 洗濯機と乾燥機だけで1,000万円ほどかかり、残りは工事費です。
ランニングコスト
コインランドリーのランニングコストには以下が挙げられます。
- 光熱費(電気代や水道代など)
- 家賃(賃貸の場合)
- 洗剤や掃除用品などの雑費
- 管理費用
管理費用とはオーナーの代わりに店舗の開閉や掃除を代行してもらう費用です。さらにフランチャイズになるとロイヤリティや加盟金なども必要です。
初期費用には大きな金額がかかりますが、無人経営なので人件費など大きなコストがかからないのが特徴です。
すぐに試せる固定費の削減方法
家賃や管理費などの費用はすぐに削減するのは難しいですが、光熱費や雑費は工夫次第で削減が可能です。まずはこれらから見直してみましょう。
たとえば以下の方法があります。
照明をLEDに変える
店内の電球をLEDにすれば電気代削減につながります。店舗の明かりは24時間つけっぱなしである上、防犯面などから多く設置している店舗も多いでしょう。そのため、電球を変えるだけでもコスト削減につながります。
直管蛍光灯は約40Wですが、直管系LEDランプは約15Wのため約6割の電力が削減できます。
さらに、LEDは従来の照明に比べて寿命が長いのが特徴です。たとえば、1日10時間点灯した場合蛍光灯の寿命は約4年ですが、LEDは約11年です。商品価格はLEDの方が高価ですが、寿命を考えるとかなりお得なことが分かります。
空調設備を見直す
狭い店舗だからと住宅用のエアコンをつけている場合は、一度設備を見直してみましょう。
店舗のエアコンは24時間つけっぱなしになることも多いため、エアコンに負荷がかかり、逆に電気代がかかることも珍しくありません。
業務用の空調設備であれば24時間稼働を前提としたものも多いため、初期費用はかかりますがランニングコストを下げることにつながります。
さらに新しい機種は省エネ性能も優れているため、電気代のコスト削減も期待できるでしょう。
電気代の節約なら新電力会社への切り替えがおすすめ
コインランドリー経営において切っても切り離せないのが電気代です。ランニングコストの中でも上位を占めるため、電気代を見直すことは大きなコスト削減につながるでしょう。電気代のプランを見直しても限界がある場合は、新電力会社への切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。
新電力会社では店舗や小規模工場などの顧客向けのプランも展開しています。たとえば、電気使用量が増えるほどに単価が下がるお得なプランなどがあります。
通常のプランだと電気使用量が増えるごとに単価も上がっていきます。しかしこのプランなら電気を使えば使うほど単価が下がっていきます。
たとえば、リミックスでんきの「基本料金0円 使い得ビジネスプラン」の場合以下の単価となります。
- 120kwhまで 約28円
- 121~300kwh 約27円
- 301kwh以上 約25円
※東京電力エリア従量電灯C契約の場合
※低圧動力をご使用の場合は別途プラン
さらに基本料金も0円なので電気代は使用量のみ、さらに使うほど単価は下がります。
※再エネ賦課金、燃料費調整額は別途必要です
こうしたプランは消費電力が多い設備が複数台ある場合や、24時間営業で電気使用量が多い店舗などに向いています。
こうしたプランに切り替えればそれだけで電気代を下げることにつながるでしょう。
手続きは簡単にできる
こうしたビジネス用のプランは煩雑な手続きが必要なイメージがありますが、ホームページや電話から簡単に申し込みができます。
申し込み後はスマートメーターを地域電力会社が設置します。既に設置している場合は必要ありません。そして切り替え日になれば自動的に新しい電力会社に変更されます。
切り替え手続きや工事費用、解約手数料などが不要な会社も多いため、余計なコストがかかりません。
電気代で悩んでいる方は一度切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。