自動車は購入にお金がかかるのはもちろん、使い続けるには維持費がかかります。そのため車を購入する前に、維持費について知っておく必要があります。
今回は、車の所有維持費の種類にはどんなものがあるのか、どうすれば節約できるのかなどをご紹介します。
車の維持費はどんな種類があるの?
車の維持費は主に「税金」「保険料」「メンテナンス費」「走るために必要な費用」の4つで構成されています。
1.税金
車の維持費としてまず挙げられるのが税金です。税金には、普通車にかかる「自動車税」、軽自動車にかかる「軽自動車税」、車の重量に合わせてかかる「自動車重量税」があります。
- 自動車税と軽自動車税
自動車税と軽自動車税は、車を所有していると毎年4月1日時点でかかる税金です。車種、排気量、用途などによってかかる金額が異なります。 - 自動車重量税
自動車重量税は、自動車の重さに応じてかかる税金です。車の新規登録時と車検時にまとめて支払います。軽自動車の場合は重さに関わらず定額です。
さらに2019年10月1日から、新たな税制度が登場しました。2019年10月1日以降に初回新規登録を行った車は、自動車税の税率が引き下げられたり、エコカー減税などの軽減措置が受けられたりします。
2.保険料
車を運転するには保険も必要です。保険には加入が義務付けられている「自賠責保険」と「任意保険」の2種類があります。
- 自賠責保険
公道を走る自動車すべてに加入が義務付けられている保険です。購入時や車検の際などに対象期間分を納付します。 - 任意保険
自賠責保険でカバーしきれない部分を補償してくれる保険です。自賠責保険は必要最低限の補償しかないため、同時に任意保険にも加入する人が多いです。保険料は補償範囲や車種などによって異なります。
3.メンテナンス費用
車を安全に乗り続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。主なメンテナンス費用には以下のようなものがあります。
- 車検
所有している車が、国の定めた安全基準を満たしているかどうかの検査です。正式には「自動車検査登録制度」といいます。新車を購入した場合、3年後に最初の車検を受けます。その後は、2年ごとに車検を受けます。車検の費用は車の状態や、業者によっても異なります。 - 消耗費の交換
タイヤ、バッテリー、エンジンオイルなどは消耗品のため、定期的な交換が必要です。 - 修理代金
故障や不具合などが起きた場合には修理代金がかかります。
4.走るために必要な費用
ガソリン代、高速道路料金などです。また自宅に駐車スペースがない場合は、駐車場を借りる代金も必要です。
車の維持費を節約するコツ
上記で紹介した維持費は車を所有する上で最低限必要になる費用です。しかし、少し工夫することで維持費を節約することもできます。ここではその方法についてご紹介します。
維持費の安い車を選ぶ
軽自動車やコンパクトカーは、普通車と比較すると税金が安めです。そのため長期的に見ると維持費の節約につながります。
燃費の良い車を選ぶ
近年の車は燃費性能の向上に力を入れています。新型車は古い車に比べると、大幅に燃費性能が良くなっています。
また、環境性能の良いエコカーには、「エコカー減税」「グリーン化特例」などの恩恵が受けられ、自動車税や自動車重量税などが安くなります。
任意保険を見直す
任意保険は、補償内容によって金額が大幅に異なります。定期的に見直し、不要な補償内容を外すことで節約につながります。
任意保険は「代理店型」よりも、オンライン上で加入する「ダイレクト型」の方が安い傾向にあります。補償内容を比較し、問題なければダイレクト型に変更することで、大幅に維持費を節約できる可能性があります。
カーシェアリングを活用する
「思ったより乗る機会が少ない」「維持費をもっと節約したい」という場合には、車を手放し、カーシェアリングを利用する方法もあります。カーシェアリングなら必要な時にだけ車を利用できるので、維持費を節約できます。
月々の固定費を節約することも検討
月々の固定費には、車の維持費以外にもさまざまな費用がかかっています。さらに節約したいと考えているなら、他の固定費の節約も検討してみましょう。
特におすすめなのが、電気代の節約です。電気代は、電力会社を変更することで割安になる可能性があります。
「電力会社の変更なんて面倒、難しそう」と思っている方も多いかもしれませんが、実はオンライン上で見積りも申し込み手続きも簡単にできます。複雑な手続きなども少なく手軽に切り替えができるので、一度検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
車は購入費用だけでなく、購入した後もさまざまな維持費がかかります。そのため車の購入を考えた際には、維持費も含めた年間のトータルコストで考える必要があります。
「車の維持費が高く家計が圧迫されている…」という方は、維持費は節約できることも多いので、今回ご紹介した項目をぜひ試してみてください、
さらに月々の固定費を節約したいなら、電気代の見直しもおすすめです。電力会社を切り替えるだけで、電気代が安くなる可能性がありますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。