夏になるとエアコンを使う機会が多くなりますよね。そこで気になるのが、やはり電気代です。電気代が一気に跳ね上がって驚いているという人も多いのではないでしょうか。ここでは、エアコンの電気代の節約方法についてまとめました。ぜひ参考にしてください。
エアコンの電気代はどのくらい?
一般家庭で使う電気代の中で、エアコンの電気代が占める割合はどれくらいなのでしょうか。資源エネルギー庁の「家庭におけるエネルギー消費実態について」という資料によると、家庭の中で最も多く電気を使用しているのは電気冷蔵庫で14.2%、エアコンに関しては7.4%です。エアコンの7.4%というのは、意外に少ないように感じるかもしれませんが、同じく資源エネルギー庁の「家庭の節電対策メニュー」によると、夏の日中(14時頃)のエアコンの消費電力は、その家庭の全消費電力の約50%を占めています。夏になるとエアコンが多く電力を消費しているかがわかります。
ではエアコンの年間の電気代はどれくらいでしょうか?製品のスペックや性能、使い方によっても電気代は変わりますが、大雑把に年間電気代の目安を記すと、次のようになります。
- 6畳向け 約15,000円
- 8畳向け 約18,000円
- 10畳向け 約19,000円
12畳向け 約27,000円
エアコン代を安くする節約方法
エアコン代は、少しの工夫だけでも安くすることができます。ぜひ実践してみてください。
設定温度を高めに設定する
まず、夏はエアコンの設定温度を高めに設定することを心がけましょう。冷房の場合、設定温度を1℃上げるだけで、約13%節電できるといわれています。環境省が呼びかけている夏の冷房の設定温度は28℃です。できるだけ、28℃より低い温度に設定することがないように心がけましょう。
エアコンをつけっぱなしにする
エアコン代を節約しようと、こまめにオンオフしている人もいるかもしれません。しかし、実はこれは逆効果。エアコンは、室温が設定温度まで下がるまでの間に最も電力を消費します。そのため、インバータ装置のあるエアコンを使用の場合(現代のエアコンではほとんど搭載されています)、室温が設定の温度で保っている状態では消費電力は抑えられています。短時間でオンオフをするようであればつけっぱなしにしておいた方が電気代を節約できるといえるでしょう。
自動運転に設定する
エアコン代を節約するためには、できるだけ早く室温が設定温度まで下がるようにすることが大切です。自動運転を利用すれば、無駄な電力を使わずに設定温度まで下げられるため、ぜひ活用してください。はじめから微風や弱風を選ぶと設定温度に達するまでに時間がかかるため、かえって電気代がかかることもあるので、注意しましょう。
フィルターを掃除する
エアコンのフィルターが汚れていると、冷房の効果が落ちてしまいます。無駄なく電気を利用するためにも、フィルターは常にきれいな状態にしておきましょう。エアコンを使い始めるシーズン始めに掃除をした後も、2週間に1回を目安にゴミやホコリを取り除けると良いです。
換気をしてからエアコンをつける
換気をするだけでも、室内の温度は下がります。換気して少し室温が下がってから、エアコンをつけましょう。そうすることにより短時間で設定温度まで下げることができます。なお、エアコンをつける時には、忘れずに窓を閉めるようにしてください。
室外機のメンテナンスをする
エアコンを効率的に運転するためには、室外機のメンテナンスも重要です。定期的に掃除をして、ゴミやホコリを取り除きましょう。また、周囲を片付けることで負担を減らすことも重要です。
室外機の置き場所を変える
室外機は、直射日光が当たる場所に設置していると放熱をしにくくなるため、冷房の効率が悪くなります。可能であれば、直射日光が当たりにくい場所に置き場所を変更してください。
断熱対策をする
断熱対策をすることで、冷気を逃さないようにすることができます。断熱効果のあるカーテンや遮熱シート、すだれなどを使用するといいでしょう。断熱対策をしていない場合、日光によって部屋の中の温度が上昇する可能性があるため、注意してください。
エアコンを買い替える
エアコンは、新しいものほど省エネ効果が高い傾向にあります。古いエアコンを使っている場合は、新しいエアコンに買い替えることで節電できるといえるでしょう。
例えば10年前のエアコンを使っている場合には、最新のエアコンに買い替えることで年間1,000円~1,500円ほどの節約になるといわれています。10年以上前のエアコンを使っている場合には、さらに大きな節約になるといえるでしょう。初期費用はかかりますが、長期的に考えれば検討する価値はあるのではないでしょうか。
扇風機やサーキュレーターを利用する
冷たい空気は下部にたまりやすい性質があるので部屋の温度ムラを防ぐには扇風機やサーキュレーターを使って空気を循環させるのも節電に効果があります。冷たい空気を扇風機・サーキュレーターで自分にも送るようにすると温度設定が高めでも快適に過ごしやすいでしょう。
服装で体温調節をする
設定温度が高めで暑いと感じる場合は服装で体温を調節することも大事です。通気性に優れた服などを積極的に着るようにしましょう。服装を意識することも節電につながります。
エアコン以外の電気代を節約することも重要
夏の電気代を節約するのであれば、エアコン代の節約は欠かせません。なぜなら、夏は電気代の約50%がエアコン代のためです。とはいえ、家にある電気機器はエアコンだけではありません。当然ながら、冷蔵庫や照明、パソコンなどにも電力はかかります。そのため、エアコン以外の電気代も節約することで、より効率的に節約することができるといえるでしょう。
そこでおすすめしたいのが、新電力会社への切り替えです。新電力会社とは、電力自由化以降に小売電気事業に参入した業者のことで、昔からある地域の電力会社よりも安いプランやユーザーによってお得になるプランを提供しています。また、電気の供給網は大手電力会社と同様であるため、停電しやすくなるなどの心配はありません。
新電力会社に切り替えることで、エアコン代を含めたすべての電気代を節約することができるといえるでしょう。
しっかり対策をして電気代を安くしよう
夏の月々の電気代は、決して安くはありません。そのため、電気代の約50%を占めているエアコン代の節約は欠かせないといえるでしょう。少しの工夫だけでもエアコン代を下げることができるので、ぜひ実践してみてください。
そして、全体の電気代を下げるためには新電力会社への切り替えがおすすめです。実際に、新電力会社に切り替えて電気代の節約に成功している人はたくさんいます。ぜひ一度、新電力会社に切り替えた場合の電気代をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。