家電を長く使い続けるのはエコですが、節約の観点から見ると買い替えた方が、電気代が安くなる可能性があります。家電に関する技術は毎年進歩しているため、基本的に新しいものの方が省エネになるといわれています。
本記事では、省エネ家電とはなにか、省エネ家電にすればなぜお得なのかをご紹介します。
省エネ家電とは?
省エネとは「省エネルギー」の略称で、エネルギーを効率的に使うことを指します。家電製品を作る技術は年々進歩しているため、基本的に新しいものほど省エネ性能が向上しています。そのため、買い替えることで電気代を抑えられる可能性があります。
冷蔵庫やエアコンなどの家電は高価なものも多いため「まだ使えるものは使おう」と、長く使っている方も多いのではないでしょうか。しかし、買い替えずに長く使い続けることは、省エネの面で見るとお得ではない可能性があります。そのため、長く使っている家電がある場合は買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
省エネ家電に買い替えよう!
省エネ家電に買い替えるだけで、電気代を大幅に節約できるとされています。
- 冷蔵庫(定格内容積401~450L・10年前の冷蔵庫と最新冷蔵庫の場合)
10年前の製品と比較すると、約47%も節約になるとされています。
冷蔵庫は同じ大きさ、同じドア数であれば、省エネ基準達成率が高いほど省エネ性能が高く、年間の電気代も抑えられます。
省エネ性能のほか、大きさや使いやすさも考慮して選びましょう。 - 照明器具(ほぼ同じ明るさの一般電球と電球形LEDランプの場合)
電球をLEDに変えると、約85%も節約になるとされています。
一般電球を使用している照明器具でも、交換不要でLEDランプに変えられる場合もあります。 - テレビ(2010年の32V型液晶テレビと2016年の32V型液晶テレビの場合)
テレビは6年前の製品と比較すると、約29%の節約になるといわれています。
テレビは省エネ性能のほか、視聴距離や機能など、部屋の大きさや使用目的に合わせて選ぶことをおすすめします。 - エアコン(2006年型のエアコンと2016年型のエアコンの場合)
10年前の製品と比較すると、約7%の節約になるとされています。
エアコンは部屋の広さや設置場所に適したものを選ぶことで、さらに節約になる可能性もあります。
また2009年4月1日以降に製造された対象の商品には「設計上の標準使用期間」が表示されています。この期間が過ぎたら、販売店などに問題がないか相談してみましょう。 - 温水洗浄便座(2006年の製品と2016年の製品の場合)
10年前の製品と比較して、約28%の節約になるとされています。
温水洗浄便座は、消費電力量だけでなく節水も確認しておきましょう。
省エネ家電の選び方
では、省エネ家電を選ぶポイントはどこなのでしょうか。省エネ性能を確認できる指標の一つが「統一省エネラベル」です。統一省エネラベルとは、家電の省エネ性能が記載されているラベルのことです。省エネラベルには以下の情報が記載されています。
- 多段階評価
市販されている家電製品の省エネ基準達成率を示したものです。
5段階の星で表示されており、省エネ性能の高い順に5つ星から1つ星で表示されています。 - 年間の目安電気料金
エネルギー消費効率(年間消費電力量など)を分かりやすくするため、年間目安電気料金が表示されています。電気料金は、公益社団法人電気家庭電気製品公正取引協議会が発表している「新電力会社料金目安単価」から算出されています。 - 省エネラベル
メーカーが製品ごとに発表している省エネ性能が記載されています。 - 年度
ラベルの内容が何年度のものであるかが表示されています。
まずは一番目立つ部分に表示されている星(多段階評価)を見てチェックしましょう。5段階で評価されており、5つ星が一番、省エネ性能が高くなります。省エネ性能が高い製品を選ぶ場合は、星の数が多いものを選びましょう。
新電力会社への切り替えも検討してみよう
さらに節約をしたい人は、新電力会社への切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。2016年4月1日以降から電力自由化になり、電力会社を自由に選べるようになりました。
電力自由化になったことで、多くの会社が新規に電気小売事業に参入しました。その結果、価格競争が起き、さまざまなプランが誕生したのです。消費者はその中から好きな会社からプランを選べるようになり、従来よりも電気代が安くなるケースが増えました。
ガスやインターネット、携帯電話などのサービスとセットにすることでさらに割引になるセット割や、使用する時間帯によって料金が変わるプランなども提供されています。ライフスタイルなど、自分に合ったプランを選びましょう。
省エネ家電への買い替えも検討してみよう
家電に関する技術は日々進歩しており、10年前の家電よりも今の家電の方が、省エネ性能は大幅に向上しています。そのため、長く使用している家電があれば、省エネ家電への買い替えも検討してみてはいかがでしょうか。