床暖房とエアコンはどっちがお得なのか比較しました!

床暖房とエアコンはどっちがお得なのか比較しました!

寒い時期になると使う機会の増える床暖房とエアコンですが、どっちがお得なのか気になる人も多いのではないでしょうか。床暖房は足元から、エアコンは頭上から暖める方法のため、併用している方も多いと思います。本記事では、床暖房とエアコン、どっちがお得なのかそれぞれのコストと特徴を比較しました。

床暖房の特徴とコスト

床暖房は、床下に熱源を設置し、床全体を暖められる暖房器具です。電気ヒーターを使う「電気式」と、ガスで温めたお湯を使う「温水式」の2種類に分けられます。
床暖房は、床から部屋全体に熱を伝えられるので、部屋全体を均一に暖められます。また風がないため、乾燥を防げるのがメリットです。
ただし、熱源機器を床下に設置しなくてはいけないため、初期費用が高めです。また部屋全体を暖めるには時間がかかるのもデメリットといえるでしょう。

床暖房にかかる平均電気代

電気式の床暖房の場合、パナソニックの試算によると以下の電気代がかかるとされています。
8畳1室8時間運転した場合、約2,800~6,100円(1ヶ月30日間)
ひかえめ床温約25度~あたたかめ床温約30度という設定があるため、差が出ていると考えられます。

また東京電力の試算によると温水式の床暖房の場合、以下のコストがかかるとされています。
8畳1室、外気温7℃、フローリング仕上げで8時間運転した場合は約107円です。
1ヶ月(30日間)毎日使ったとすると、約3,210円となります。
コストを比較すると、温水式床暖房の方がコストは安いといえるでしょう。

エアコンの暖房の特徴とコスト

エアコンは部屋の上部に設置するため、部屋全体を暖めるのに適しています。すぐに暖かい温風が出ますが、隅々まで暖めるのには時間がかかるでしょう。初期費用は床暖房に比べると安く済みます。
デメリットとして挙げられるのが乾燥です。温風を出すため空気が乾燥してしまいますので、加湿器などとの併用がおすすめです。

エアコンにかかる平均電気代

たとえば、パナソニックのエアコン「CS-220CEX」の場合、暖房時の消費電力と電気代は以下のように発表されています。

暖房時の消費電力(W)120~1,230

1時間あたりの電気代目安(円)3.2~33.2

1日8時間使用した場合は、25.6~265.6円

1ヶ月(30日)1日8時間使用した場合は768円~7,968円となります。

床暖房とエアコンはどっちがお得?

1日8時間使用する場合は、温水式床暖房が一番ランニングコストが安いという結果になりました。電気式床暖房とエアコンの暖房の場合は、あまり差はありませんので、好みで選ぶことをおすすめします。
しかし、温水式床暖房は初期導入費用がかかるので注意しましょう。

併用するのもおすすめ

床暖房とエアコンは暖まり方がそれぞれ異なります。そのため、電気代のかからない防寒グッズと併用するのもおすすめです。たとえば、エアコンは上部から風を送る方式のため、上半身は暖まりやすいですが足元まで暖めるのは時間がかかるため、起毛靴下やひざ掛け、毛布などで下半身を暖める。
一方で床暖房は、足元から暖めるのが得意な暖房器具です。そのため毛布を上から併用することで、こたつの役割も果たし、より一層体感温度を上げることができます。

床暖房の電気代を節約する方法

ここでは少しでも床暖房の電気代を節約する方法についてご紹介します。

  • こまめにオン・オフしない
    床暖房は、起動してから設定温度に暖めている間が最も電力を消費するとされています。
    そのため起動してから数時間はつけっぱなしの方が、こまめに電源をオン・オフするよりも、電気代を節約できるケースが多いのです。
  • 省エネモードを利用する
    床暖房の機能に「省エネモード」があれば利用してみましょう。省エネモードは、運転時のエネルギー量を調整してくれる機能です。長時間使用する場合でも、自動的に消費電力を抑えながら適度な温度を保ってくれますので、活用してみましょう。

エアコンの電気代を節約する方法

ここではエアコンの電気代を節約する方法をご紹介します。

  • 着る物で調整する
    エアコンの暖房を使う時には、まず着る物で温度調整できるか試してみましょう。エアコンは体の上部から風が来るため、下半身や足元は寒くなりがちです。そのため、靴下を重ね履きしたり、レッグウォーマーをつけたりなど、防寒装備を活用してみましょう。
  • 設定温度を見直す
    エアコンの暖房の設定温度を見直すことも、節約に効果的とされています。
    資源エネルギー庁によると、冬の暖房時は室温20℃を目安にすることで以下の金額が節約できるとしています。
    外気温度6℃でエアコン(2.2kW)の暖房設定温度を21℃から20℃に変えた場合(1日9時間使用)
    年間53.08kWhの省エネ、約1,430円の節約

ただし、あくまで目安のため、住宅や使用しているエアコン機器によって暖房の効きも変わってきます。体に無理がない範囲で見直してみましょう。

さらに節約を目指すなら新電力会社への切り替えがおすすめ

日常的に無理せず節約をしたいなら、電力会社の切り替える方法を考えてみてはいかがでしょうか。新電力会社に切り替えると、今よりも毎月の電気代を安くできる可能性があります。

2016年4月1日以降は電力の自由化が始まり、消費者は電力会社を自由に選べるようになりました。自由化前は、国の審査によって決められた料金設定となっていたため、事業者側が自由に電気料金を決めることができませんでした。さらに、地域ごとに利用できる電力会社が決められていたため、消費者はプランを選ぶことが難しい状況だったのです。
それが電力自由化によって、自由に電力会社や料金プランを選べるようになりました。

それぞれのライフスタイルに合わせた様々なプラン、ガスやインターネット、携帯電話などのサービスとセットにすることで割引になるプランが登場しています。セット割引を利用すれば、今よりもかなり電気代を節約できる可能性があります。さらに支払いを一本化すれば家計管理をしやすくなるメリットもあります。

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まとめ

床暖房とエアコンの暖房の電気代を比較すると、温水式の床暖房が一番安いという結果になりました。電気式の場合、エアコンの暖房とあまり変わりませんでしたので、好きな方を選びましょう。さらに電気代を節約したいのであれば、電力会社の切り替えがおすすめです。見積りから申し込みまでインターネットで簡単に行えますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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