ガソリン代が高騰する昨今、「できるだけガソリン代を抑えたい」と考えている人は多いと思います。日々の生活の中で車が必須の場合、ガソリン代は切っても切り離せないものです。本記事では、ガソリン代を少しでも節約する方法やEVとの比較などをご紹介します。
燃費の良い走り方とは?
ガソリン代を節約するためには、燃費の良い走り方を覚えることも重要です。ここでは、燃費を向上させるための走り方についてご紹介します。
出発する前の準備も大切
まず出発する前に使わない荷物を下ろしましょう。車の重量が重くなれば、それだけ燃費も悪くなってしまいます。また、ナビを設定する場合は、地図データが最新であるかどうか確認しておきます。古い地図のままだと、新しい道に対応しておらず、回り道になってしまう可能性もあります。渋滞や事故・工事などの道路交通情報を確認することも大切です。渋滞を避けることで燃料と時間の節約になります。
エンジンオイルを適度に交換する
エンジンオイルが汚れているとエンジンオイルの持つ潤滑性能などが落ち、本来必要以上の燃料が必要となって燃費が悪化してしまいます。エンジンオイルの交換時期は一般的に1年ごと、または1万5000キロと言われています。ただしこれはエンジンや車種、走行距離などによっても異なりますので、車両の取扱説明書などで確認しておくのがよいでしょう。負荷の大きいターボ車やシビアコンディションでの走行などではより早いタイミングでの交換が求められます。
タイヤの空気圧を適正にする
タイヤの空気圧も定期的に確認しましょう。タイヤの空気圧が不足していると、たわみが大きくなって抵抗が大きくなり、燃費が悪化します。タイヤの空気圧は自然と低下していくものであり、1か月でおおむね5~10%(10~20kPA)低下すると考えられます。空気圧が低下したままだと燃費が悪化するだけでなくタイヤのバーストや事故の原因にもなり得るので、月に1回は点検して適正な空気圧に保ちましょう。
燃費を向上させる運転方法
燃費を向上させるためには、運転方法も大切です。まず発信する際には、ゆっくりアクセルを踏み込みましょう。
走行中にスピードを一定に保つようにすることも重要とされています。ブレーキやアクセルを頻繁に踏んでいると、燃費が悪くなる傾向にあります。回転計や速度計を見ながら、速度を一定にして走行しましょう。
平均燃費や瞬間燃費をメーターに表示できる場合は、常に表示させておくことでどのような運転方法なら燃費効率が上がるかが体感できるようになりますのでおすすめです。
またエアコンを使い過ぎないようにします。エアコンはエンジンで動くため、エアコンを使い過ぎると燃費が悪くなります。適度な温度を保ち、必要なくなったらこまめにスイッチを切りましょう。
ガソリン代を節約する方法
ガソリン代を節約するには、給油時の節約方法も知っておきましょう。
ガソリンスタンドはセルフに切り替える
一般的に、フルサービスのガソリンスタンドよりもセルフのガソリンスタンドの方が、ガソリン代が安く設定されています。セルフのガソリンスタンドは、すべて自分で行わなくてはいけませんが、少しでも節約したい方には向いているでしょう。
また、ガソリン価格を一般ユーザーが投稿しマップで表示できるガソリン価格比較サイトなどもありますので、そういったサービスも参考にするのも効率的です。
会員割引などを利用する
多くのガソリンスタンドでは、会員登録や提携のクレジットカードを作ることにより、ガソリン代が安くなるサービスを行っています。普段からよく利用するガソリンスタンドがある場合は、提携のクレジットカードを作ることを検討してみてはいかがでしょうか。
EV車とガソリン車の比較
ガソリン代を減らしたいなら、EV車(電気自動車)に乗り換えるという方法もあります。EV車は電気を動力としているため、ガソリンが不要です。しかし、実際の維持費がどのくらいかかるか気になる人も多いと思います。ここでは、EV車とガソリン車の比較をご紹介します。
ガソリン車の1年間の維持費
- 1年間のガソリン代
燃費を15km/L、ガソリン価格を155円/L、1年間の走行距離を1万kmとすると、1年間で約10万3,230円必要です。
- エンジンオイル交換代
約3,000円 × 2回 = 6,000円
EV車の1年間の維持費
電費(燃費)が6.5km/kWh、充電料金が25円/kWh、走行距離は年間1万kmとすると、1年間で約3万8,450円必要です。
※自宅で充電する場合
EV車の方が年間の維持費は安い
同じクラスの車種同士の場合、EV車の方が年間の維持費が安くなります。さらにこちらに保険料や自動車税、自動車重量税がかかりますが、そちらを合わせてもEV車の方が安い傾向にあります。
ただし、EV車はガソリン車に比べてまだ種類が少ないため、選択肢は限られています。また航続距離もガソリン車に比べれば短いため、長期利を走る旅行や帰省、日頃から長距離を走る人には難しいでしょう。しかし、「休日にしか車を使わない」「日々短距離の通勤に使う」など、ライフスタイルによっては維持費の安さは魅力です。
新電力会社への切り替えも検討してみよう
さらに節約を考えているなら、新電力会社への切り替えもおすすめです。2016年4月1日以降からの電力自由化によって、さまざまな電力会社やプランから選べるようになり、従来よりも電気代が安くなるケースが増えました。
たとえば、ガスやインターネット、携帯電話など、他のサービスとのセットにすることで割引になるセット割引、使用する時間帯によって金額が変わるプランなどもあります。またガソリンスタンドを経営する会社が、電気も提供しているケースがあり、よく使うガソリンスタンド会社が扱う電気を使えば、さらに安くなる場合もあるでしょう。
まとめ
ガソリン代を節約するためには、普段から燃費の良い走り方を心がけるのが大切とされています。また定期的にタイヤの空気圧なども確認しましょう。ガソリン代そのものを削減したいのであれば、EV車に乗り換えるのも一つの手段です。さらに電気代を節約したいのであれば、新電力会社への切り替えもおすすめです。インターネットから簡単にシミュレーションできますので、検討してみてはいかがでしょうか。