夏のエアコン、冷房とドライはどっちがお得?

夏のエアコン、冷房とドライはどっちがお得?

気温が上がってくると出番の増えるエアコンですが、冷房とドライ(除湿)はどちらが安いのか気になっている方も多いのではないでしょうか。また機能の違いについて知りたい方も多いと思います。
本記事では、エアコンの冷房とドライの違い、電気代の差、どっちがお得なのかなどについてご紹介します。

冷房とドライ機能の違い

冷房とドライ(除湿)機能は、どちらも基本的には同じ機能とされています。取り込んだ空気を冷やしたあと、空気中の水分を結露で水にしてから室外に出します。
違うのは、温度と湿度どちらを重視するのかという部分です。冷房の場合、設定された温度まで冷やしますが、ドライ機能の場合は湿度が目標の値になるまで運転を行います。

ドライ機能は2種類ある

エアコンのドライ機能は「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2通りがあります。
弱冷房除湿は、温度を下げた空気をそのまま部屋に戻す方法です。弱冷房をかけているのと同じような状態になるため、肌寒いと感じることもあります。
再熱除湿は、温度を下げた空気を暖め直してから部屋に戻す方法です。部屋の温度を下げずに、湿度だけ下げたい場合に向いています。湿度の高くなりがちな梅雨や夜でも室温を下げずに湿度だけ下げられます。

冷房とドライはどちらが電気代が安いの?

消費電力を見ると、再熱除湿>冷房>弱冷房除湿とされています。
ただし、冷房運転とドライ機能は使用目的が異なるため、使用状況や環境によって電気代も異なります。

冷房とドライは使い分けが大切

冷房とドライは電気代で考えるのでなく、使い分けが大切とされています。
夏など温度が高い時期には冷房を使うのがおすすめです。

一方で、梅雨時期など湿度が高めの場合は、ドライ機能がおすすめとされています。
一般的に、湿度が40%以下になると人は乾燥を感じるとされており、湿度が60%以上になると、汗が乾きづらく不快に感じるとされています。

人が快適に感じる温度と湿度は以下とされていますので、目安にしてみましょう。

  • 温度26~28℃
  • 湿度50%以下

エアコン使用時の節約ポイント

冷房を使用している際にはできるだけ、ドアや窓の開閉は少なくしましょう。レースのカーテンなどを使用して日差しをカットするのもおすすめです。また風が体に直接あたるのを防ぐため、冷たい空気が部屋中に循環されるよう扇風機などを併用しましょう。扇風機を回して室内の空気を循環させると、足元の冷たい空気が上に上がってくるので温度ムラがなくなり、同じ温度でも涼しさを感じられるようになります。よって、エアコンの設定温度を必要以上に上げたり下げたりすることがなくなり、無駄な電気代を使わずに節約ができます。

設定温度を見直してみましょう。
外気温度が31度の際に、エアコンの冷房(2.2kW)の設定温度を27℃から28℃にした場合、年間で30.24kWhの省エネ、約820円の節約になるとされています。(1日9時間使用)
また冷房を1日1時間節約した場合、年間で電気18.78kWh、約510円の節約になるとされています。(設定温度28度)

さらに、室外機の周りに物を置かないことも重要です。室外機の吹き出し口の周りに物があると、冷暖房の効果が下がるとされています。またフィルターの掃除は月に1回は行いましょう。
フィルターが目詰まりしている場合とフィルターがきれいな場合を比較すると、年間で電気31.95kWh、約860円の節約になるとされています。

日常的に節約したいなら新電力会社への切り替えも検討しよう

さらに電気代の節約を考えているなら、新電力会社への切り替えも考えてみてはいかがでしょうか。2016年4月1日以降、電力が自由化されことにより、消費者は電力会社を自由に選べるようになりました。
こうした新電力会社に切り替えると、電気代が今よりも安くなる可能性があります。
その理由は主に以下の2つが挙げられます。

自由料金による価格競争

電力自由化になったことで、多くの会社が新規に小売電気事業に参入しました。その結果、価格競争が起きたため、従来よりも電気代が安いプランが登場したのです。

セット割引の登場

事業者によってはガスやインターネット、携帯電話、またお得な付帯サービスなどと電気をセットにすることで割引になるプランなども提供されています。セットにすることで安くなるだけでなく、支払いを一本化すれば家計管理もしやすいというメリットがあります。
新電力会社への切り替えは、インターネットから申し込めば簡単に行えます。現在利用している電力会社への解約手続き等は必要ありません。切り替え日になると自動で切り替わり、手間も少ないため、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

冷房とドライは、一般的に再熱除湿>冷房>弱冷房除湿の順に電気代が高い(消費電力が大きい)とされています。ただし、使用環境によって異なるため、温度が高いのか湿度が高いのか見極めて使い分ける必要があるでしょう。
さらに電気代を節約したいのであれば、新電力会社への切り替えもおすすめです。電力会社を切り替えるだけで電気代の節約になる可能性がありますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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