今すぐできるエコ活動「食品ロス削減」とは?食エコ以外の取り組みも紹介

今すぐできるエコ活動「食品ロス削減」とは?食エコ以外の取り組みも紹介

近年注目されている、食品ロス削減運動。食という身近なテーマであるために、だれでも簡単に取り組むことができるエコ活動です。
この記事では、食品ロス削減運動を詳しく説明するとともに、食品ロス削減以外のエコ活動についてもお伝えします。
自分にできることから少しずつ、エコ活動を始めていきましょう。

食品ロスとは

まだ食べられる食品を捨ててしまうことを、食品ロスといいます。
農林水産省が公表した令和元年度の食品ロス推計値は、年間で570万トン。このうち、事業系食品ロス量が309万トン、各家庭から出る食品ロス量が261万トンです。
国民ひとりあたりの量に換算すると、毎日ひとりひとりがお茶碗一杯分の食べ物を捨てていることになります。

食品ロス削減運動への取り組み

エコ活動に対する意識は、先進国全体で高まっています。食品ロス削減に関しては、2030年までにひとりあたりの食品廃棄率を現在の半分に減らすなど、具体的な目標も定められました。日本国内での動きについて解説していきます。

食品ロスの原因

日本国内における食品ロスの要因は、消費者の鮮度志向が高いことや、流通される食品の規格が厳格であることが主にあげられます。
そのほか、賞味期限切れのお弁当、クリスマスケーキや節分の恵方巻きといった、食べられるのに廃棄せざるを得ない食品が食品ロスの大きな原因となっています。

「食品ロスの削減の推進に関する法律」とは

日本では、国民運動として食品ロスの削減を推進していくための法律もできました。
令和元年5月に公布/令和元年10月に施行された「食品ロスの削減の推進に関する法律(食品ロス削減推進法)」です。
この法律は、公共団体・民間事業者・消費者が連携協力して食品ロスを減らしていくことを目標にしています。

ひとりひとりができる食品ロス対策

では、消費者ひとりひとりが意識してできる食品ロス対策には何があるでしょうか?
まずは、買い物です。食べ切れる量だけを買う・利用予定と照らし合わせて賞味期限が早く過ぎるものから優先的に買う・規格外の野菜やワケあり食品を買う、などが対策としてあげられます。
また外食のときには、食べられる量だけを注文する・ビュッフェでは一度にたくさん取りすぎない、などの工夫ができます。
自宅で調理をして食べるときも、余った分はリメイクや冷凍して別の機会に食べるなど、できるだけ食べ物を捨てないように意識しましょう。

今すぐできるエコ活動は食品ロス削減だけではない

食品ロス削減運動以外にも、簡単に取り組めるエコ活動はたくさんあります。普段の生活の中でできるエコ活動を、早速始めてみましょう!

リユースやリサイクル

不用品を譲ったりネットで販売したりするリユースは、売り物と時間の余裕さえあれば簡単に始められるエコ活動。住んでいる地域のリユースセンターや不用品買取ショップ、フリマアプリなどを使うのがおすすめです。
また、段ボールや牛乳パック、電球などを回収してくれるスーパーやコンビニエンスストアもあります。使用済みのものはすぐには捨てず、リサイクルに出せるかどうか一度考えてみましょう。

シェアリングエコノミーサービスを利用する

シェアリングエコノミーとは、個人・企業が持っている資産を別の人に共有するビジネス形態のことです。シェアするものは、車・場所・スキルなど有形/無形を問いません。
日常的に利用できるサービスとしては、カーシェアやシェアサイクルなどが挙げられます。

マイボトルやマイ箸を持ち歩く

使い捨ての製品を使わず、何度でも利用できる自分専用のものを持ち歩くのもエコ活動の1つです。ペットボトルの飲料を買わずにマイボトルを携帯する・外食にはマイ箸などのカトラリーを持っていくなど、毎日できるところがメリットです。
マイバッグだけではなく、もう一歩先へ進んでいろいろなマイグッズを持ち歩いてみましょう。

節電や節水などの省エネを心がける

省エネ対策も、毎日できるエコ活動として挙げられます。
電気機器のつけっぱなしに気をつける・冷暖房機器の設定温度や使用時間を見直す、など今すぐできることはたくさんあります。
また、水の節約も簡単にできます。入浴や洗顔、食事の後片付けのときに水を出しっぱなしにせず、こまめに蛇口をしめましょう。これらの取り組みは光熱費の節約にもつながり、一石二鳥と言えます。

再生可能エネルギーを利用する

自然界に存在するエネルギー(太陽光・水・風・地熱・バイオマスなど)を再生可能エネルギーといいます。
現在では、エコ活動の1つとして再生可能エネルギーを利用する新電力会社へ切り替える人が増えています。新電力会社に切り替えることで月々の電気代が安くなることも多く、なおかつ地球温暖化を防ぐことができる、もっともおすすめのエコ活動です。

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まとめ

食品ロス削減運動は、今すぐにだれもが始められる身近なエコ活動です。ほんの少し意識を変えるだけで、廃棄する食品はぐっと少なくなることでしょう。
ですが、食品ロス削減だけでは自然は守れません。食品に限らずゴミを減らしたり、電気や水を使いすぎないようにしたりといった努力も必要です。
また、「再生可能エネルギーを利用する」と聞くと難しいイメージかもしれませんが、実は電力会社を切り替えるだけでOKです。電話やWebで新電力会社へ申し込みをするだけですぐにエコ活動に参加できる、再生可能エネルギーの利用も検討してみましょう。

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