教えてりみまる!みんなでご先祖様を想う「お盆」の過ごし方とは?

教えてりみまる!みんなでご先祖様を想う「お盆」の過ごし方とは?
お盆休みには、おばあちゃんのお家に行くの
それは楽しみだね
お墓参りも行くんだよ!
お盆のこと、よく知ってるんだね!
でも、他にはお盆ってどんなことをするのかな?

お盆は、ご先祖様が死後の世界から、この世に帰ってくる期間とされていますが、その起源を知っていますか?

お盆の起源は、古代インドの「ウランボン」とされています。
ウランボンは、自分勝手な行いを戒める言葉で、自分の命の起源であるご先祖様への感謝を忘れずに、その教えを胸にご先祖様に恥ずかしくない生き方をしようと想いを改める日です。

今回は、知っているようで知らないお盆について、詳しく解説します!

お盆の時期はいつ?

お盆の時期はいつ?

お盆の期間は地域によって違い、7月13日から16日とするところと、8月13日から16日とされているところがあるようです。
7月のお盆は7月盆、8月のお盆は8月盆と呼ばれていて、全国的にみると8月盆が一般的となっています。

なぜ1カ月の違いがあるかというと、旧暦と新暦のどちらを基準としているかで時期が異なるとされています。

明治時代、改暦によりカレンダーを国際基準化したため、日本の行事は30日遅れとなりました。
7月のお盆を旧盆、8月のお盆を新盆と呼ぶのを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
そのため、東京などは8月盆が一般的となっていますが、今でも7月盆を実施している地域もあります。

お盆はなぜ始まったの?

日本には四季があり、私たち日本人は春夏秋冬を一つのサイクルとしながら過ごしています。
それとはまた別の話として、日本には古くから一年を二つに分けて考える「両分性」という考え方がありました。

春は田植えの春祭り、春の対となる秋は収穫を祝う収穫祭、冬に行われる正月には歳神様や家長の御霊をお迎えし、夏のお盆には先祖を再びお迎えするというように、対となる季節には似た行事を行う傾向があるのです。

お盆は一大イベントなんだね
 『盆と正月が一緒に来たよう』っていう言葉になるくらい、日本人にとっては大事な行事なんだよ。それにお盆には、ご先祖様が家に戻ってくるから、それをお迎えして、感謝の気持ちを伝えるんだ

お盆の過ごし方

家に戻ってこられるご先祖様をお迎えするために、どのような準備をするのでしょうか。

提灯

ご先祖様が家に帰ってくるときに迷わないように、と提灯を飾ります。
この提灯には、迎え火としての意味合いもあり、地域によっては形が提灯に似ていることから、ほおずきを飾ることもあるようです。

お供え物

お供え物

お盆のお供え物でよく目にするのは、キュウリで作った馬と、ナスで作った牛です。
これを「精霊馬」と呼び、この精霊馬に乗ってご先祖様はあの世からこちらにやって来て、そしてまた帰っていくとされています。

「ご先祖様が少しでも早くこられますように」と足の速い馬をキュウリで用意し、帰りは「ゆっくりとお帰りになるように」と足の遅い牛をナスで作ります。
ご先祖様に少しでも長く、家にいて欲しいという想いが込められているのですね。

盆踊り

盆踊りは、お盆時期に行われるお祭りなどで踊るものです。
ご先祖様が戻ってこられているお盆時期に、家族と一緒に楽しく過ごせるようにと始まったとされています。

お墓参り

お盆には、盆の入りである13日にご先祖様をお迎えにお墓へ行き、16日にまたお見送りするためにお墓参りをします。
地域によっては、ご先祖様がいない間の14日、15日に留守参りをするところもあるようです。

お盆に食べるご馳走とは?

お盆には、ご先祖様をお迎えするために、「精進料理」というご馳走を用意します。

精進料理は僧侶が食すもので、仏教の教えで生き物の殺生を禁じられていることから、動物性の食材は使用しません。

それに準ずる形で、精進料理を用意する家庭も多いようです。

では、具体的にどのようなものを食べるのでしょうか。

おはぎ

おはぎ

おはぎの小豆には魔除け効果があり、もち米には五穀豊穣という願いを込めて、おはぎをお供えします。

お彼岸のイメージが強いかもしれませんが、お盆でもおはぎをお供えします。

そうめん

そうめん

七夕の笹にはご先祖様が宿るとされているのを、ご存じですか。

「精霊馬の手綱や、手荷物を縛る綱になれば」とそうめんをお供えしたのがきっかけで、お盆にもそうめんを食べる風習ができたとされています。

細く長いそうめんには「家族の健康を願う」という意味も込められているそうです。

天ぷら

天ぷら

精進料理に使われる野菜を天ぷらにして食べる地域もあります。

家族や親せきが集うお盆の集まりに、天ぷらは華やかで美味しいと喜ばれるご馳走となるでしょう。

そうめんと天ぷらを一緒に食べる家庭も多いようです。

団子

団子

「迎え団子」と「送り団子」の二種類が、お盆時期の定番です。

迎え団子は、ご先祖様の帰ってくるまでの疲れを癒してもらおうと、みたらし団子やあん団子など甘いものを用意します。

送り団子は、あの世へのお土産とされるため、白い団子を用意するケースが多いようです。

お盆は、自分の命をこの世に送り出してくれたご先祖様に想いを馳せる大切な行事です。
日ごろの感謝の気持ちを込めて、お盆を過ごしてくださいね。

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