冷蔵庫は買い替えると安くなる?古い冷蔵庫を使っている人はチェック!節電方法や使い方もご紹介

冷蔵庫は買い替えると安くなる?古い冷蔵庫を使っている人はチェック!節電方法や使い方もご紹介

さまざまなものが値上がりする中、「できるだけ節電したい」と思っている方も多いのではないでしょうか。冷蔵庫は24時間365日稼働している家電なので、電気代の消費量も多めです。
そのため、冷蔵庫を節電できれば電気代を安くできる可能性があります。本記事では、節電になる冷蔵庫の使い方、新しく冷蔵庫を購入する時の選び方、古い冷蔵庫を使った際と、最新式のものに買い替えた際の消費電力・電気代の差などをご紹介します。

節電になる冷蔵庫の使い方

冷蔵庫は常に通電・稼働しているため、できるだけ節電したいものです。ここでは、節電になる冷蔵庫の使い方をご紹介します。

開閉時間や回数を減らす

冷蔵庫を開ける時間や回数が多いと、中の冷気が外に出ていってしまいます。庫内の温度が上がると消費電力量が上がり、その分電気代も上がります。半開きや頻繁な開閉は電気代の上昇だけでなく食品の傷みも招くので極力避けましょう。
冷蔵庫を開ける時は素早く行い、最低限の回数で行うことを心掛けるようにしましょう。

ものを詰め込みすぎない

冷蔵庫の中にものを詰め込みすぎると、冷却効果が低下してしまうとされています。冷気を効率よく循環させるためには、ある程度余裕を持ってものを置くことをおすすめします。
一方、引き出し式の冷凍庫は食品を詰め込むのがベター。食品同士が保冷し合い、開けた時の温度上昇を防げるので電気代が安くなります。
また、庫内温度の設定が出来る機種に関しては、夏は「中」、冬は「弱」にすれば、消費電力を更に抑えることに繋がります。

冷蔵庫の周辺に隙間を作る

冷蔵庫は側面にある程度の隙間を作ることを前提としています。また最近では、背面はぴったり設置できるように、放熱板を冷蔵庫の上部に移したものも出てきました。そのため、冷蔵庫の上部にものを置くと放熱効果が下がってしまい、運転効率が落ちてしまう可能性があります。そのため、冷蔵庫の上にはものを置かないようにしましょう。
一人暮らし用のキッチンで、電子レンジなどを上に置きたい場合は冷蔵庫ラックの使用がおすすめです。

パッキンのお手入れをする

冷蔵庫のパッキンは清潔に保つようにします。パッキンが劣化すると、ドアに隙間が出きて、冷気が漏れてしまう可能性があります。
機種によってはパッキンの交換が可能な機種もありますので、パッキンが傷んでいると感じる場合は交換可能な機種か調べてみましょう。

冷蔵庫を新しく購入する際の選び方

節電を重視して冷蔵庫を選ぶなら、まず省エネラベルの有無をチェックしてみましょう。省エネラベルには、省エネ性能を1~5段階の星で示しています。省エネ性能が高いものほど星の数が多くなっているのが特徴で、家電を選ぶ時に省エネ性能が一目で分かります。

省エネラベルには、省エネ基準達成率や年間消費電力量、その製品を1年間使用した場合の目安電気料金なども記載されているため、他の製品と比較しやすくなっています。省エネ性能が高いものであればそれだけ電気代の節約にもつながるため、電気代を少しでも節約したいという方は、省エネラベルをチェックしてみましょう。

技術の進化で最新の冷蔵庫は電気代が安い

省エネ技術の進化によって、最新の冷蔵庫は電気代が安くなっています。資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ 2021年版」によると、10年前と比べて省エネに関する技術は大きく進化しているといわれています。
一般的に、冷蔵庫の容量が多いほど年間消費電力量は大きいです。しかし、インバータ制御や真空断熱材ノンフロン対応などの最新の導入がされているため、省エネ性能が高くなっています。

インバーター制御

従来の製品では一定だったコンプレッサーやモーターなどの回転数を変化させ、運転を効率化させます。ドアの開閉や庫内・周辺温度に適したモーター回転数になり、きめ細かい運転が実現されています。これにより大きな省エネ効果を発揮するといわれています。

ノンフロン対応

従来主流であったフロンタイプの冷蔵庫は、フロンガスを使って庫内を冷却していましたが、ノンフロン冷蔵庫は熱を外に逃がすことに重点を置き設計されているため、従来のフロンタイプの冷蔵庫に比べパワフルさには劣るものの、大きな電力を使用せず効率的に庫内を冷却することが可能です。
また、代替フロンに比べて地球温暖化係数が小さいとされる炭化水素系冷媒R600a(イソブタン)が使用されているため、環境負荷も従来より小さくなっています。

断熱材

断熱効果の高い高性能断熱材が使用されており、庫内の温度を低く保つことで、高い省エネ効果が発揮できるといわれています。

最新の冷蔵庫ほど消費電力量・電気代が安い

最新の冷蔵庫ほど消費電力量が少なくなるため、電気代も安いです。一般的には容積が大きい方が消費電力は大きくなりますが、最近の容積が大きい冷蔵庫はインバータ制御や断熱材といった消費電力を抑える工夫がされており、消費電力が少なくなっています。 2016年と2020年の冷蔵庫を比較すると、以下のように変わります。

定格内容量201~250L301~350L401~450L501L以上
2016年365 kWh396 kWh353 kWh339 kWh
2020年316 kWh363 kWh311 kWh296 kWh

4年間でこれだけ変化しているため、古い冷蔵庫を使っている方は、買い替えも検討してみることをおすすめします。たとえば、10年前の冷蔵庫を使っているなら、約43%節約できる(定格内容積401~450リットルの冷蔵庫を10年前の冷蔵庫と比較)とされます。

電力会社の切り替えも検討しよう

もっと節電を考えているなら、新電力会社への切り替えがおすすめです。新電力会社に切り替えるだけで、今よりも電気代を安くできる可能性があります。2016年4月1日以降、電力の自由化が始まり、電力会社を自由に選べるようになりました。ライフスタイルに合わせた電力会社や料金プランを選べるため、電気代が安くなる場合があります。

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まとめ

技術は進化しており、最新の冷蔵庫ほど電気代は安い傾向にあります。さらに省エネにもつながるため、古い冷蔵庫を使っている方は、買い替えも検討してみてはいかがでしょうか。経済産業省の「省エネポータルサイト」でも冷蔵庫に関しての省エネ行動などが記載されています。また、さらに電気代を節約したいのであれば、新電力会社への切り替えもおすすめです。切り替えは、インターネットから簡単に手続きが行えます。

参考:経済産業省「省エネポータルサイト-冷蔵庫-

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