不動産管理・アパート経営において、大切になるのが収益のアップです。収益が黒字であれば、運営を続けることは可能ですが、労力と報酬が見合わなければ意味がありません。
収益アップは、不動産管理・アパート経営を行っている以上、常に考え続けなくてはいけないのです。
この記事では、不動産管理会社・アパート経営者が行うべき収益アップ方法について紹介します。収益アップの方法は、実践するかどうかは別として、情報として知っておくことに非常に価値があります。最も効率よく収益アップが見込めそうなものを選んで取り組んでいくようにしましょう。
収益アップを図る方法
不動産管理やアパート経営において、大きな収益の柱となっているのは賃料です。つまり、賃料を値上げすれば、簡単に収益アップをすることはできます。
しかし、そこで問題になってくるのが、入居者がいなくなってしまう可能性です。極端な話をすれば、いきなり家賃が倍になっても、そのアパートやマンションに住み続けようと考える人はいないでしょう。単に賃料を上げればいいというわけではありません。
むしろ、納得のいく理由がなければただ収益アップのためだけに賃料を上げるというのは認められません。賃料による収益アップを図るためには、入居者のニーズを知って、高い家賃を払っても住み続ける価値のあるアパート・マンションにする必要があるのです。
(1)室内設備を充実させる
室内設備を充実させれば、不動産自体の価値をあげることにつながるため、賃料を高くしても問題なく集客できます。
- 室内物干しを付ける
まずは、室内物干しなどの設備です。洗濯物を外に干すことができない物件である場合は、室内物干しを備え付けの設備をして用意するようにしましょう。特に女性の場合は、外に下着などを干すことに抵抗がある人が多いです。室内物干しは、そういった女性のニーズにも応えているので、かなり喜ばれる設備となっています。 - インターネット使用料を無料にする
続いてインターネットです。インターネット使用料を無料にすることも、備え付けの設備としては喜ばれることが多いです。もちろん、無料にした分の使用料をすべて経営者が負担する必要はありません。ケーブルテレビを利用することによって、ある程度の費用でインターネットを無料にすることが可能なのです。
インターネット使用料は、毎月3,000円~5,000円必要になるため、入居者の多くの人にとって悩みの種となっています。インターネット使用料が無料であるという点を決め手にして、入居を決める人も少なくありません。
こういったサービスを充実させて、多少家賃が高かったとしても住みたいと思えるようなアパート・マンションを作っていきましょう。
(2)新たなビジネスモデルを作る
収益アップの方法として、家賃収入に的を絞って解説を行ってきましたが、それだけが収益を得るための手段ではありません。収益をアップさせるために活用できるビジネスモデルは他にもあるのです。
それが紹介料という制度です。紹介料とは、特定の会社が提供しているサービスを自分のアパートやマンションの住人に紹介して加入してもらうことによって、報酬を得るというシステムです。
このビジネスモデルの魅力的なポイントは、お互いにとって利益がある点です。サービスの提供者は、個別に営業を行う必要がなくなるので、かなり業務が楽になります。そして、不動産管理者からすれば、アパートやマンションに掲示しておくだけで多くの入居者に対してサービスの存在を知らせることができるので、非常に簡単に宣伝を行うことができます。
新電力会社への切り替えを紹介
新たなビジネスモデルとして非常におすすめなのが、入居者に対して新電力への切り替えを紹介するビジネスモデルです。他のサービスと違って、新電力の切り替えがおすすめである理由は、すべての人に共通する悩みを解決することができる点です。
電気代やガス代は、入居しているすべての人が支払っています。そんな電気代やガス代がもっと安くなればいいと考えている人は多いでしょう。少なくとも、電気代やガス代が安くなることで困る人はいません。誰もが得をするサービスになっているのです。
新電力への切り替えを入居者に向けて紹介することで、新電力会社からその紹介料を受け取るというビジネスモデルは、不動産管理者にとっても入居者にとってもメリットがあります。入居者の中には新電力へ切り替えることで電気代が安くなるということを知らない人も多いので、その節約方法をこちらから提示してあげることで入居者も嬉しいですし、こちらも契約が増えれば利益にもなります。お互いが得をする理想のビジネスモデルであると言えるでしょう。
入居者、電力会社とお互いに利益のあるビジネスモデルとなっているので、収益アップを目指すのならば、この方法を導入することを検討しましょう。