食器を洗う際には大量の水を使うでしょう。食洗機を使っているなら電気代も気になるところです。節約を考えている人なら、食器洗いで使う光熱水費をできるだけ減らしたいでしょう。ここでは、食洗機と手洗いでかかる光熱水費や、節電・節水の方法について紹介していきます。
食洗機と手洗いでかかる光熱水費の比較
食洗機を使う場合と手洗いで食器を洗う場合で、それぞれどのくらいの光熱水費がかかっているのか見ていきましょう。
食洗機でかかる光熱水費
機種や条件によって違いはありますが、食洗機を1回使用するのにかかる電気代は20~25円程度です。また、水道代が2~3円程度かかり、光熱水費は合計で22~28円程度ということになります。
1日2回使用すると仮定すれば、1ヶ月でかかる光熱水費は1,320~1,680円程度、1年間だと15,840~20,160円程度です。 水道代の割合は小さく、電気代が大きな割合を占めます。
手洗いでかかる光熱水費
手洗いの場合には、電気代はかかりませんが冬場にお湯を使うためガス代がかかります。また、水の使用量が食洗機と比べると7倍程度です。
水道代は1ヶ月で840~1,260円程度、1年間だと10,080~15,120円程度ということになります。
これにガス代が加わりますが、1回あたり30円程度と仮定すれば、1ヶ月で1,800円です。1年のうち6ヶ月程度お湯を使う場合には、10,800円ということになります。1年間の合計だと20,880~25,920円です。
食洗機を使うときに節電・節水するコツ
続いて、食洗機を使うときに節約するコツについて見ていきましょう。
まとめて洗う
食洗機に入れる食器の数が少なくても、電気代や水道代は通常通りかかってしまいます。そのため、できるだけまとめて洗うようにするのがおすすめです。使用する回数が少なくなれば、それだけ節約になります。
コースを上手く使い分ける
機種にもよりますが、コースを選択できるようになっている食洗機が多いです。節電コースや少量コースなどがあり、ぜひ使ってみるといいでしょう、コースを上手に使い分けることで節約につながります。
乾燥機能はできるだけ使わない
食洗機で使用する電気の大半は乾燥機能で消費されています。洗浄だけならそれほど電気を消費しません。そのため、乾燥機能を使わないようにすることで、大幅な節電が可能です。
乾燥機能を使わないと不便なのではないかと思ってしまう人も多いですが、意外とそうでもありません。食洗機では高温のお湯を使用するため、洗浄後は余熱で温まっています。そのため、乾燥せずに扉を開けておくだけで、すぐに乾くことも多いです。
電力単価に着目
電力会社との契約プランによっては、夜間の時間帯に電力単価が割安になります。安くなる時間帯などは、電力会社やプランによって異なりますが、なるべくその時間帯に食洗機を使うようにするといいでしょう。食洗機を回すのをこれまでより1時間か2時間程度遅くするだけで節約になることもあります。
また、より安く電気を使えるようになるため、電力会社の切り替えをするのも一法です。新電力会社であれば、大手電力会社と比べて比較的安い電力単価で利用できます。
手洗いで節電・節水するコツ
食器を手洗いする場合に節約するコツについて見ていきましょう。
食器をつけ置きしておく
汚れがこびりついた食器をすぐに洗おうとすると、お湯も洗剤も多く使用してしまいます。そのため、洗う前につけ置きしておきましょう。熱めのお湯でつけ置きしておくことで、汚れが取れやすくなります。
また、油汚れが付いている食器は、つけ置きの前にキッチンペーパーやティッシュなどで拭き取っておきましょう。そのままつけ置きすると、他の食器にも油汚れが移ってしまいます。
お湯の設定温度を下げる
冬場はどうしてもお湯を使わざるを得ませんが、お湯の設定温度を少し下げることで、ガス代が安くなります。ぬるいくらいにするのがいいでしょう。
また、ゴム手袋を付けて洗うのもおすすめです。直接水に触れることがないため、冷たい水のままでも食器を洗えます。ガス代を大幅に節約できるでしょう。
洗う順番に工夫を
食器を手洗いするときには、最初にスポンジに食器用洗剤を付けて泡立てておきましょう。泡立てる前に洗い始めると、洗剤がすぐに薄まるため、多く使われてしまいます。
そして、なるべく汚れが軽いものから先に洗うようにしましょう。汚れのひどい食器はなるべく最後に洗うようにすることで、洗剤の使用量も水の使用量も減らせます。
また、すすぎは最後にまとめて行うのがおすすめです。1つずつ洗い終えたすぐ後にすすぎをすると水を多く使ってしまい、効率もあまりよくありません。
まとめ
食器の洗い方で節約する方法を紹介しました。食洗機ならまとめて洗うことや、乾燥機能を使わないことなどが節約につながります。それと併せて、新電力会社への切り替えや、夜間電力を上手く活用しましょう。
手洗いの場合には、つけ置きをして、お湯の設定温度をあまり高くしないのが節約のコツです。洗う順番を工夫することで、水や洗剤の使用量も減らせます。節約をしたい人は、ぜひここで紹介した方法を試してみてください。