近年、美容意識の高まりなどによりエステサロンの数は増えています。そのため安定した経営をしていくには事前にしっかりコストについて計算しておく必要があります。
今回はエステサロン経営に必要な経費やランニングコスト、固定費のコスト削減のコツなどをご紹介します。
エステサロン経営における経費の種類
経営を適正に行うには、まず経営に必要な経費と売上に対する適正比率を知っておきましょう。ここでは、エステサロン経営における一般的に経費の種類と適正比率についてご紹介します。
家賃(売上比率約10%)
賃貸の場合、毎月かかるのが家賃です。住宅地や商業施設内など場所によって比率は異なりますが、一般的に売上比率は10%が目安とされています。 つまり安定した経営をするためには、家賃の10倍ほどの売上を目指しましょう。
水道光熱費(売上比率約3%)
エステサロンで施術を行う上で、電気代や水道代などの水道光熱費は欠かせません。季節によって変動が大きいため、前年同月比でチェックするのがおすすめです。
消耗品費(売上比率約10%)
エステサロンのコンセプトごとによって変わりますが、一般的に売上比率10%前後が適正とされています。
もし大幅にオーバーしているようなら、発注数や在庫数などを確認してみましょう。また消耗品費は月ごとに大きく変動しない項目ですので、定期的に見直すことをおすすめします。
広告宣伝費(売上比率約5%)
新規顧客獲得のために必要な経費です。適正な売上比率は約5%とされています。
どの媒体に載せた広告が一番効果があったのか、リピート率はどれくらいかなどをきちんと把握・分析することも大切です。
固定費のコスト削減のコツ
利益を上げるならコストを削減することが重要です。削減できたコストは純利益となるので、できるだけ経費をおさえることが大切です。
消耗品費を見直す
まずは消耗品費を見直してみましょう。
化粧品、タオル、オイル、シーツ、使い捨てショーツなどサロンによって使う消耗品はさまざまです。その中で少しでも安く仕入れられる業者はないか探してみましょう。
ただし、品質が下がってしまうと顧客離れにつながりますので注意が必要です。
レンタルサービスを導入する
必要に応じてレンタルサービスの導入も考えてみましょう。エステサロンで利用する機器は高額なものが多いため、すべて購入していては費用がかさんでしまいます。
レンタルサービスを導入すれば初期費用をおさえることが可能です。また定期的なメンテナンスや故障の際にすぐに代替品を用意してくれるサービスであれば安心して利用できます。
万が一、その機器を使ったメニューの売上が芳しくなかった際にも、契約を解消すれば機器を返却できるため、処分費用などが不要です。
電気代を削減するなら電力会社の切り替えがおすすめ
エステサロンでは大きな電力を使用しているため、電気代を見直せば大きなコスト削減につながるでしょう。電気料金のプランだけでなく、新電力会社への切り替えを検討してみる方法がおすすめです。
新電力会社によっては店舗向けのプランも展開していることが多く、切り替えるだけでお得になる場合も多いです。
たとえば、リミックスでんきの「基本料金0円 使い得ビジネスプラン」の場合以下の単価となります。
- 120kwhまで 約28円
- 121~300kwh 約27円
- 301kwh以上 約25円
※東京電力エリア従量電灯C契約の場合
※低圧動力をご使用の場合は別途プラン
さらに基本料金も0円なので電気代は使用量のみ、さらに使うほど単価は下がります。
※再エネ賦課金、燃料費調整額は別途必要です
こうしたプランは消費電力が多い設備が複数台ある場合や、24時間営業で電気使用量が多い店舗、月に620kwh以上使用する店舗などに向いているとされています。
手続きはインターネット上で簡単!
電力会社のビジネス用のプランは複雑な手続きが必要なイメージがありますが、ほとんどの会社でホームページや電話から簡単に申し込みができます。
そして切り替え日になれば自動的に新しい電力会社に変更されます。切り替え手続きや工事費用、解約手数料などが不要な会社も多く、余計なコストがかかりません。
万が一、停電した際には地域の電力会社が窓口となって復旧対応をしてくれます。今まで通り地域の電力会社へと問い合わせを行えば対応してもらえるのでもしもの時も安心です。
電気代で悩んでいる方は一度切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
エステサロンの経営において適切なコスト削減をすれば、利益を増やすことにつながります。ただし、むやみにコスト削減をすると品質低下や従業員の意欲低下につながるため、注意が必要です。
また、水道光熱費を下げたいなら新電力会社への切り替えを検討してみましょう。電気代のシミュレーションはホームページから簡単に行うことができます。申し込みもそのままホームページから行うことができるので手間がかかりません。 一度、どのくらい電気代を削減できるのかシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。