災害時に備えて、電気を蓄えておきたいと思ったことはないでしょうか。蓄電池はその名の通り、電気を蓄えておける電池です。近年では、一般の家庭でも設置する動きが増えています。本記事では、蓄電池の仕組みや種類、メリットなどをご紹介します。
蓄電池とは?
蓄電池とは、電気を蓄えておける電池の事を指します。1回限りではなく、充電して何回も使用することができます。一般的に使われる単三電池などは「一次電池」と呼ばれており、放電のみ(1回限り)で使い切ります。それに対して蓄電池は「二次電池」と呼ばれています。この二次電池は、スマホのバッテリーやEV自動車などさまざまな場所で使われています。
蓄電池のしくみ
家庭に設置する蓄電池と蓄電システムは、以下のような仕組みで電気を溜めることができます。
- 太陽光で電気を発電
昼間、家庭に設置した太陽光パネルから電気を作ります。
発電した電力はそのまま使用することが可能です。 - 蓄電池に充電
昼間に発電して使わなかった分の電気を蓄電池に溜めておきます。 - 夜に蓄電した電気を使用
太陽光のない夜に蓄電した電気を使用します。蓄電池があることで、発電しない夜でも自家発電した電気が使用可能になります。
さらに停電時には自動で電力供給を開始してくれます。また、余剰電力は売電することが可能です。
蓄電池の種類
蓄電池の種類には主に以下の4種類があります。
鉛蓄電池
鉛蓄電池は、1859年に開発された歴史ある蓄電池です。主に以下の用途で使用されています。
・エンジン駆動時の始動用バッテリー
・電動車両用バッテリー
・キャンプやレジャー用船舶のバッテリー
鉛蓄電池には、原価の安い鉛が使用されているため、容量当たりの電力単価が安いのが特徴です。また大電流の放電も可能です。ただし、使用経過によっては充電性能が劣化し、電池寿命が大幅に低下する可能性があります。
ニッケル水素電池
ニッケル水素電池は、乾電池タイプの蓄電池です。家電量販店や携帯ショップなど、さまざまな場所で販売されているため、目にした方も多いと思います。環境や人体に影響の少ない水素を電極に使用しており、安全性が高いのが特徴です。近年では、リチウム電池が主流になりましたが、今でも蓄電できる乾電池として広く普及しています。
リチウムイオン電池
リチウムイオン電池は、主にノートパソコンやスマホなどのモバイル機器の充電池として使用されています。定格放電が3.6Vと小型ながら大きく、寿命が長いというメリットがあります。また近年では、中型化や大型化も進んでおり、電気自動車のバッテリーや家庭用の蓄電池としても利用されています。
NAS電池
NAS電池は、日本ガイシが研究開発を行った、メガワット級の電力貯蔵設備を可能にした蓄電池です。メガワット級の電子貯蔵ができるのに安価な点や、設置場所の制約が少ないのが特徴です。しかし、NAS電池に使用されている硫黄とナトリウムが危険物指定されているため、安全性が懸念されています。
蓄電池のメリット
蓄電池には以下のようなメリットがあります。
災害時、停電時にも電気が使える
蓄電池があれば、災害時の停電などでも電気を使うことができます。真夏や真冬では、エアコンが使えないと命に関わる事態に陥るかもしれません。そんな時でも蓄電池に溜めた電気があれば、電力を使うことができるので安心です。
ピークカットによる電気料金削減
ピークカットとは、電力需要が少ない時間帯に蓄電池へ電気を貯め、電力需要が高い時間帯に放電し、購入電力の最大量(ピーク電力)を削減することです。蓄電池を用いて負荷を平準化することで電気を効率的に使用する効果があります。
太陽光発電と併用することでエコにつながる
太陽光発電とセットで蓄電池を導入すれば、昼間の電力は太陽光発電で賄えるようになるため、電気料金の節約につながります。またセットで購入すれば、太陽光発電用のパワコンがセットとなった「ハイブリッド蓄電池」を導入することも可能なため、初期費用を抑えられます。
蓄電池の導入を検討してみよう
蓄電池の導入を検討しているなら「リミックスバッテリー」の導入がおすすめです。
リミックスバッテリーは以下のような特徴があります。
- 既存の太陽光システムを利用できる
リミックスバッテリーは、ハイブリッド蓄電池システムとして、さまざまなメーカーの太陽光システムをそのまま利用できるものも多く、コストを抑えられます。 - ダイレクト蓄電
太陽光システムからダイレクトに蓄電できるので、電気ロスを少なくできます。 - 停電時に自動で運転切り替え
蓄電池システムが停電を自動で検知することができ、即時に電力供給を開始してくれます。
ホームページから見積もり依頼ができるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
蓄電池の仕組みを知ろう
蓄電池は、昼間に太陽光によって発電した電気を溜めておくことができます。溜めた電気は太陽光発電ができない夜に使用したり、停電時に使用したりすることができます。蓄電池が気になる方は、ぜひ既存の太陽光システムも利用可能な「リミックスバッテリー」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。