雪国でも太陽光発電は効果的?メリット・デメリット

雪国でも太陽光発電は効果的?メリット・デメリット

太陽光発電は、近年注目を集めている再生可能エネルギーのひとつです。しかし、雪国では積雪や寒さの影響で、発電量が低下したり、トラブルが発生したりするのではないかと懸念される方も多いのではないでしょうか。本記事では、積雪地帯(雪が多い地域)での太陽光発電のメリットや注意点などについてご紹介します。

積雪地帯で太陽光発電を導入するメリット

積雪地帯で太陽光発電を導入するメリットは、大きく分けて以下の3つが挙げられます。

発電量の安定性

雪が多い地域では、一般的に夏でも気温が上がりにくいため、太陽光パネル(ソーラーパネル)の温度上昇による発電量の低下が抑えられます。太陽光パネルは、表面温度が高温になると、本来のパフォーマンスを出すことができません。一年を通して比較的気温が低い積雪地帯は、夏でも気温が高くなりすぎないため、年間を通じて安定した発電量を確保することができます。

寒冷地の適応性

太陽光パネルは、寒冷地でも問題なく使用することができます。太陽光パネルには様々な種類があり、積雪による耐久性が高いパネルも存在しています。寒冷地では太陽光パネルの表面温度が低下し、発電効率が低下する場合があるため、積雪地域で太陽光パネル設置を検討している方は、積雪地帯仕様の太陽光パネルの設置を検討してみてください。

台風による被害の少なさ

積雪地帯は他の地域と比べて、台風の被害を受けにくい地域です。そのため、台風による太陽光発電設備の損傷リスクは低減されます。

雪国で太陽光発電を導入するデメリット

積雪地帯で太陽光発電を導入するメリットをご紹介しましたが、デメリットも存在するため、しっかりチェックしておきましょう。

積雪による発電量の低下

太陽光パネルに積雪すると、太陽光の到達が遮られ、発電量が低下します。特に豪雪地帯の場合、連日雪が降り続くと、パネルが雪で覆われてしまいます。そうすると、晴れの日でも十分な発電ができない可能性があるため、降らない地域と比較して発電量が落ちる場合もあります。
パネルの角度を最低でも15度以上に設定し、なるべくパネルへの積雪状態を避けるようにしましょう。

雪の重みで故障する場合がある

積雪の多い地域は、雪の重みで設備が故障してしまう可能性があります。たとえば、屋根の高低差を利用して、複数の太陽光パネルを導入している場合、雪と上段のパネルの重さによって、下段のパネルが故障したケースがあるとされています。
また、太陽光パネルだけでなく、架台や周囲の建物が故障する可能性もあります。

落雪による事故が起こる場合がある

太陽光パネルからの落雪による事故が起こる可能性もあります。特に、雪が多く降る地域や交通量の多い場所では注意が必要です。落雪を防ぐため、落雪止めなどの対策を行う必要があるでしょう。

雪国で太陽光発電を導入する際の注意点

積雪地帯で太陽光発電を導入する際には、以下の点に気をつけましょう。

太陽光パネルの設置角度を工夫する

積雪の影響で太陽光が遮られ、発電量が低下することを抑えるためには、太陽光パネルの設置角度を調整すると良いでしょう。
発電量を維持するためには、設置角度を30度以上にすることで、雪が自然に滑り落ちやすくなります。ただし、設置角度が急すぎると太陽光の当たる量が減り、発電効率が落ちるため、角度のつけすぎにも注意が必要です。安全面に配慮しながらも太陽光が届く、15度~30度程度を目安にしましょう。

架台の高さを2m以上にする

太陽光パネルを設置する架台の高さにも注目しましょう。架台が低ければ、落ちた雪は地面に溜まってしまいます。そのため、雪が多いとパネルが雪で覆われる可能性があります。
架台の高さを2m以上にすることで、雪の重みでパネルが破損するリスクを軽減することができます。周囲の積雪量などを見て決定しましょう。

融雪装置を設置する

融雪装置を設置することで、雪を溶かして発電量の低下を抑えることができます。また、積雪にも耐えられる雪国用のパネルを選ぶのもおすすめです。

これらの注意点を踏まえて、雪国で太陽光発電を導入するようにしましょう。

太陽光発電の導入を検討中の方はリミックスでんきへ

太陽光発電を導入する際には、太陽光発電パネルやパワーコンディショナーなどの設置、工事や各種手続きなどを行う必要があります。そのため、疑問点などが多く、専門家に相談したいと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 リミックスでんきでは、電力のプロフェッショナルスタッフが、一人ひとりに合わせて最適なソリューションを提供します。疑問を解消しながら太陽光発電を導入したい方に適しています。太陽光発電システムの導入を検討している方は、ぜひご相談ください。

雪国でも太陽光発電を導入するメリットはある

積雪地帯である雪国でも太陽光発電は、メリットや注意点を理解した上で導入することで、効果的に利用することができます。メリットとしては、発電量の安定性、寒冷地の適応性、台風による被害の少なさなどが挙げられます。注意点としては、架台の高さや融雪装置などの設置などが必要です。雪国で太陽光発電を導入する際は、発電量の安定性を重視する、寒冷地での使用に適した製品を選ぶ、積雪によるトラブルに備えるなどの判断基準を参考にしましょう。

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