家庭用蓄電池の容量はどれくらいが最適?選び方のポイントを解説

  • 2023.04.14
  • BCP
家庭用蓄電池の容量はどれくらいが最適?選び方のポイントを解説

自宅に設置できる家庭用蓄電池を考えた時、悩むのは適切な容量ではないでしょうか。容量は大きければ大きいほど安心ですが、大きいものは金額が高くなってしまいます。そのため、自分の家庭にとって最適な容量を選ぶ必要があります。本記事では、家庭用蓄電池の容量の選び方についてご紹介します。

家庭用蓄電池の容量とは

蓄電池には容量が決められています。この容量はバッテリーの容量で、溜められる電気の量を示しています。容量の単位は、kWh(キロワットアワー)で、「定格容量」と「実効容量」に分けられます。

定格容量

定格容量は、規定された条件で蓄えられる電気量を指します。これが、蓄電池自体の容量です。

実効容量

実効容量は実際に使用できる電気量を指します。蓄電池は、過放電や過充電になることがあり、多くの製品は100%まで充電できないようになっています。また、0%まで使い切らないように設定されているものもあります。

このように、実効容量と定格容量には違いがあるので、「実効容量」を基準に選ぶのがおすすめです。
メーカーによって実効容量の記載がない場合もあるので意識して確認するようにしましょう。

使用可能時間の計算方法

kWhは、「1時間あたりの消費電力量」のことです。環境省のデータによると、1世帯が1年間に消費したエネルギーは全国平均で4,047 kWhとしています。これを、月々で割ると1ヶ月あたり約337 kWh、1日あたり11 kWhです。

たとえば、蓄電池の容量が17.3kWh、1日の使用量を11kWh(約11,000W)とします。
そして、1日12時間使用すると仮定すると、1時間あたりの消費電力は11,000W÷12で約0.917 kWh になります。

・蓄電池の容量17.3kWh、1日12時間(0.917 kWh)の場合
17.3kWh÷0.917kWh(1時間あたりの消費電力)=約19時間(使用可能時間)となります。

また、自然災害などで停電になった場合に最低限必要な容量は、6.5~7kWhといわれています。これだけの容量があれば、一日中停電になっても家電を使った最低限の生活が可能です。
これらを目安にして、実際、蓄電池にどのぐらいの容量が必要なのか計算してみましょう。

家庭用蓄電池の容量を選ぶポイント

蓄電池の容量を決めるポイントは主に以下の通りです。

停電時の備えとして選ぶ場合

停電時など、もしもの時に備えたい場合は、停電時にどのくらいの電力が必要になるのか計算してみましょう。上記でご紹介した計算方法は、あくまで1日あたりの消費電力量から計算したもののため、停電時に使用する電化製品の1時間あたりの消費電力が分かれば計算できます。停電時にエアコンなどの電力使用量が多いものを使用しなければ、それだけ電力量も少なく済みます。

「いつまで続くか分からないから必要最低限で良い」というケースと「普段と同じ生活を送りたい」というケースでは、必要電力量が異なるので、どちらも計算しておくと良いでしょう。

太陽光発電の設置容量で決める場合

既に太陽光発電を導入している場合、ソーラーパネルの発電量をチェックし、それをもとに選ぶことをおすすめします。そして、発電した電気をどのように配分するのか決定しましょう。売電する割合と蓄電する割合が決まれば、蓄電池の容量も決めやすくなります。売電をしないのであれば、昼間に使用する電力を除いた容量の蓄電池が必要です。
また、太陽光発電は、動作確認のできていない蓄電池と接続されると、太陽光発電のメーカー保証が適用外になってしまうため、蓄電池を太陽光発電と併用する場合、太陽光発電のメーカー保証が適用外とならないよう気をつける必要があります。

深夜電力をメインに使う場合

深夜帯に蓄電池に電気を溜めておき、朝と晩の時間帯に放電すると、電気代の節約になるケースが多いです。また、太陽光発電を設置している場合、昼に太陽光で発電した電気を使用し、それ以外の時間帯には安い深夜電力を活用すればさらにお得になるでしょう。

深夜電力を使う場合、朝晩の消費電力をチェックしましょう。時間帯ごとの電気使用量は明細などに記載されています。そして、使用する電化製品の消費電力を確認し、それに見合った容量の蓄電池を選択します。太陽光発電を設置している場合は、モニターでも使用量をチェックできます。

容量を選ぶ際の注意点

蓄電池の容量を選ぶ際には、以下の点にも注目してみましょう。

容量と出力は違う

容量はバッテリーの容量、出力は一度に使用できる電力量のことです。容量が大きくても、出力が小さいと一度に使える使用量が少なくなるので注意しましょう。

V(ボルト)もチェックする

蓄電池は停電時に100Vタイプと200Vが使用できるタイプがあります。一般的な蓄電池は100Vのみのものが多いため、災害時などに200Vを使用したい場合は200Vで使用できるものを選びましょう。

太陽光発電の導入を検討しているならリミックスバッテリー

太陽光発電や家庭用蓄電池の導入を考えているなら、「リミックスバッテリー」がおすすめです。リミックスバッテリーは以下のようなメリットがあります。

・家庭用最大クラス17.3kWhの大容量

・既存の太陽光システムも使える

・高性能・長寿命のリチウムイオン電池を利用

・スマホやタブレットで遠隔管理できる

・電力供給先の選択が可能

・4つの運転モードから選べる

さらに、最大15年の保証が付いているのが特徴です。設置完了日から10年間、製品起因の自然故障による修理・交換を保証※1があり、さらに5年間の延長保証(有償)もご利用いただけます。また、自然災害補償※2も無償で10年間付いてきます。ぜひ、検討してみてはいかがでしょうか。

※1 製品の付属品・外部部品・交換工事費用は保証対象外です。保証登録されていない製品は保証対象となりません。5年間の延長保証は有償となります。
※2 地震・津波・火山の噴火に起因する故障、盗難は補償対象外です。また、自然災害補償の延長はできません。

家庭用蓄電池の導入を検討しよう

家庭用蓄電池は、停電時の対策や深夜電力の有効活用など、使用したいシーンによって選ぶべき容量が異なります。また、自分の家が普段どのくらい電力を使用しているのかチェックしておく必要があるでしょう。家庭用蓄電池を選ぶ際には、大容量かつ最大15年の保証付きのリミックスバッテリーをぜひ、検討してみてはいかがでしょうか。

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