家庭用の蓄電池は、毎日使う電気や災害時の非常用電気としても役立ちます。蓄電池は、適した場所に設置することで、最大効率でエネルギーを作ることができます。また、システムの稼働年数も伸ばせる可能性があるので、とても重要です。本記事では、家庭用蓄電池の設置場所や、設置する上での注意点などをご紹介します。
家庭用蓄電池の設置方法
家庭用蓄電池の設置場所は、大きく分けて屋外と屋内の2パターンがあります。それぞれにメリット、デメリットがありますので、蓄電池の運用方法や自宅の環境などに合わせて選ぶことをおすすめします。
屋外設置の特徴
蓄電池のサイズは、家庭用エアコンの室外機よりも一回り大きなものが多いため、屋外に設置されることが多くなります。屋外に設置すれば、室内のスペースを圧迫せずに済むでしょう。また、屋外であれば蓄電池の運転音に悩まされることもありません。
ただし、デメリットもあります。屋外設置は天候の影響を受けやすいため、設置場所が限定されます。屋外設置型の蓄電池は高さや幅が1mを超える製品もあります。そのため、蓄電池の搬入経路を確保する必要があります。
屋内設置の特徴
屋内設置の場合、天候の影響を受けないのが特徴です。豪雨や台風などで、蓄電池が水没するリスクを防げます。湿度が高くなりすぎる場所や、水回りの設置には適していません。適した設置場所の条件としては、分電盤及び使用したい機器の近くに設置するのがオススメです。
デメリットとしては、居住空間を圧迫する点が挙げられます。また、蓄電池の運転音が気になる場合、寝室の近くなどは避けた方がいいでしょう。
屋外設置に適した場所
屋外設置の場合、以下の条件が整っていることが重要です。
日射
蓄電池は高温状態に弱いため、直射日光が当たらない場所に設置するのが基本です。一般的には北面に設置し、難しければ東西面に設置されることが多いでしょう。
温度
極端に高温または低温にならない場所に設置しましょう。年間を通じ、-10~40℃の範囲外になる場所は設置不可とされています。特に、寒冷地では装置が安定して作動しないなどの不具合が生じる場合もあります。温度範囲はメーカーごとに異なるため、事前に問い合わせておきましょう。
塩害
海が近い場所に住んでいる場合、エリアによっては塩害のために家庭用蓄電池を設置できない場合があります。塩害とは、塩分を含んだ雨風により、電気機器の表面や内部が錆びたり、腐食したりする現象です。家庭用蓄電池も、塩害地域の場合は機器の内部でトラブルが発生してしまう可能性があるので注意が必要です。
積雪
高温を苦手とする蓄電池はその逆である低温にもあまり耐性がありません。性能劣化の原因となるため、積雪の可能性がある場合は、比較的耐寒性能に長けた機種を設置する・軒下に設置する・設置部分を台座などで高くするといった工夫が必要です。
屋内設置に適した場所
屋内設置をする場合、以下の点に注意しましょう。
温度や湿度が高くなり過ぎない
屋内設置の場合も、屋外同様に高温多湿にならない場所に設置します。屋内設置の場合、目立たない場所に蓄電池を設置することも多いですが、あまりに狭い場所を選んでしまうと排熱しきれずに高温多湿になる可能性があります。また、脱衣所や洗面所などの水回りも湿度が高いため、蓄電池の設置にはあまり向いていません。
重量に耐えられる場所
蓄電池は種類によって異なりますが、重さが50~150㎏あります。そのため、設置予定場所の床がその重量に耐えられるか事前に確認しておきましょう。
リビングなど運転音が気にならない場所
大型の電子機器である以上、蓄電池にはわずかながらも運転音が発生する点には今一度留意しておきましょう。
蓄電池の運転音は機種によって異なりますが、人間の話し声で例えるとささやく程度です。エアコンの室外機よりも運転音は小さいですが、寝室や書斎といった部屋の近くでは音が気になってストレスの原因となる場合があるため、蓄電池を屋内に置く場合はリビングなどの人が集まりやすく、運転音が気にならないような場所に設置しましょう。
家庭用蓄電池を設置する際の注意点
家庭用蓄電池を設置する際には、以下の点に注意しましょう。
蓄電池のサイズ
蓄電池のサイズはメーカーによって異なります。そのため、設置する際には必要な幅、奥行き、高さをしっかり確認しておきましょう。一般的に、屋内用と屋外用では、屋外用の方が大きくなります。
蓄電池の重さ
屋外に設置する場合でも、蓄電池の重量について確認しておきましょう。屋外に設置する場合も基礎工事が必要になります。蓄電池は実際の重さが機種ごとに異なるので、購入前にメーカーに確認してもらいましょう。
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太陽光発電や蓄電池の導入を検討しているなら「リミックスバッテリー」がおすすめです。リミックスバッテリーは以下のような特徴やメリットがあります。
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・高性能・長寿命のリチウムイオン電池を利用
・補助金の対象機器
・スマホやタブレットで遠隔管理が可能
・パワコン一体型だから既存の発電機に導入できる
・防水・防塵の安全設計
さらに、最大15年の保証が付いているのが特徴です。設置完了日から10年間、製品起因の自然故障による修理・交換を保証(※1)があり、さらに5年間の延長保証(有償)もご利用いただけます。また、自然災害補償(※2)も無償で10年間付いてきます。ぜひ、検討してみてはいかがでしょうか。
※1 製品の付属品・外部部品・交換工事費用は保証対象外です。保証登録されていない製品は保証対象となりません。5年間の延長保証は有償となります。
※2 地震・津波・火山の噴火に起因する故障、盗難は補償対象外です。また、自然災害補償の延長はできません。
家庭用蓄電池に適した設置場所を知ろう
家庭用蓄電池は、適した場所に設置しないと、性能を発揮できないだけではなく、劣化を早めてしまう可能性もあります。極端な高温・低温、湿気などに弱い製品のため、設置場所の条件をしっかり確認しましょう。安心して使い始めるには、業者に相談し、適切な設置場所についてアドバイスを貰うことをおすすめします。