「電気代を節約したい」と考える方も多いのではないでしょうか。最近注目されているのが、「市場連動型」のプランです。市場連動型は通常の電力会社が提供するプランとどのように違うのでしょうか。本記事では、市場連動型の概要やメリットとデメリット、市場連動型で電気代を安くする方法などを解説します。
市場連動型のプランとは
市場連動型は、市場価格と連動して電気代が変わるプランのことです。電気代は、「日本卸電力取引所（JEPX）」の市場価格が基準です。日本卸電力取引所における取引価格は、30分毎に日々変動しています。たとえば、気候変動や国際情勢など、さまざまな要因によって細かく変わっていくのです。
30分単位で1日の電気の市場価格が変わるため、時間帯によって電力量料金単価が上下に変動します。従来のプランでは単価が固定されており一律の価格でしたが、、市場連動型は時間帯ごとに変化する新しいプランなのです。
その時（30分単位）の単価と利用する電力使用量により電気代が割安であったり割高であったりするのが特徴です。
電力需要が高くなりやすい時間帯や季節はある？
市場価格は、気候変動や国際情勢などだけでなく、時間帯や季節によっても細かく変動します。
一般的に、一番電力需要が高まりやすいのは夕方です。夕方は、会社や学校から帰宅するなど人々が活発に活動する時間帯になるため、電気の使用量が多くなります。反対に、一般家庭があまり電気を使用しなくなる深夜や朝方など、また特にい晴れた日の日中など太陽光発電量（自宅に設置されているかは関係なく）が多い時間帯は、市場価格も安くなる傾向にあります。
季節としては、冷暖房器具の使用が増える夏と冬に需要が高まります。総務省の「家計調査（家計収支編）」の電気代（2人以上の世帯）によると、冬の方が電気代は高く、電力需要が高いことが分かります。
市場連動型プランのメリット
市場連動型のメリットには以下が挙げられます。
電気代を抑えられる可能性がある
市場価格が安い状態の時に電気をまとめて使う場合や、市場価格が安い状態が続いていれば、電気料金を抑えられる可能性があります。
たとえば、深夜から早朝までの電気使用量が多い場合は、メリットの方が大きいでしょう。一般的に、電気は日中の需要が多いため、深夜から早朝は市場価格が安くなります。このため、深夜から早朝に電気を使うことが多い場合は、割安な価格で電気を使えます。
さらに、蓄電池などを併用できれば、単価が安い時間帯の電気を溜めて、単価が高くなる日中に使用することも可能になります。
市場連動の仕組みを理解しておけば、メリットを最大限に活かすことができます。
市場連動型のデメリット
メリットが多い市場連動型ですが、デメリットもあります。
電気代が分かりにくい
冒頭でも説明した通り、市場連動型は市場価格と連動しているため、毎月固定で料金単価が定まっていません。そのため、自身での計算が容易ではないため請求書が発行されるまで毎月の電気代が分からないといったこともありえます。この様に見通しを立てにくいのがデメリットといえます。
なお、市場価格の推移は前日には専門の取引所ホームページなどで把握することはできます。
リスクヘッジがしにくい
市場価格によっては、電気代が高くなる可能性もあります。市場価格を予想することは困難であり、予測できたとしても、いきなり電気使用量を抑えるのは難しいでしょう。
市場連動型で電気代を安く抑える方法
では、市場連動型でより電気代を安く抑えるにはどうしたらいいのでしょうか。ここでは電気代の節約方法をご紹介します。
市場価格が安い時間帯に電気を使用する
市場連動型プランで電気代を節約するには、電気料金が安い時間帯に電気を使用するように意識しましょう。市場価格を確認し、電気料金が高い時間帯には電気の使用を抑えたり、外出を楽しんだりする「ピークシフト」がおすすめです。ピークシフトは、電気を使う時間帯を、電気代が高い時間帯から安い時間帯にシフトさせる方法です。
たとえば、電気代の安い時間帯にまとめて家事を行うことで、電気代の節約につながります。ただし、家族がいる世帯だと、なかなかピークシフトを意識するのは難しいかもしれません。そのため、ライフスタイルに合わせて、無理のない範囲で取り組むことが大切です。
太陽光発電や蓄電池を併用する
太陽光発電で発電した電気を蓄電池に溜めておけば、購入する電気を減らせます。また、電気代が安い時間帯に電気を溜め、電気料金が高い時間帯に溜めた電気を使うようにすれば、電気代の節約につながるでしょう。
電気代を節約したいなら市場連動型プラン「Styleプラス」がおすすめ
市場連動型プラン「Styleプラス」は、基本料金0円（動力契約以外）で利用できます。Styleプラスの特徴は、30分ごとに変動する日本卸電力取引所（JEPX）の電力取引価格に連動した料金設定※1であることです。そのため、市場価格が安い時間帯に電気を使えば、1日の使用量はそのままに、電気代を抑えることにつながります。たとえば、電力取引価格が高い平日の夕方を避けて家事を行えば、電気代を抑えられます。電気代の節約を考えている方は、ぜひStyleプラスを検討してみてはいかがでしょうか。
市場連動型プランのメリットとデメリットを把握しよう
電気料金の市場連動型は、日本卸電力取引所（JEPX）の取引価格と連動して料金が変わるのが特徴です。このため、電力の安い時間帯にまとめて家事をすれば、電気代の節約につながります。ただし、デメリットもあるため、自分のライフスタイルに合っているかどうか検討する必要があるでしょう。市場連動型が気になる方は、ぜひ「リミックスでんき」までお問い合わせください。
