ホテルの経営においてかかるコストと固定費のコスト削減テクニック

ホテルの経営においてかかるコストと固定費のコスト削減テクニック

一軒家を利用した小規模な宿泊施設や、客室が多い大型ホテルなどの経営を夢見ている方は決して少なくないはずです。
もしホテル経営者として成功したいのなら、経営をスタートさせる前に必要なコストと、コストの中で多くの割合を締める固定費の削減テクニックを知っておくことが重要となります。

今回はホテルの経営においてかかるコストの種類と、固定費を削減するテクニックをご紹介するので、ぜひ参考にして赤字経営を防いでください。

【民宿や一軒家など小規模ホテル向け】コスト削減テクニック

民宿や一軒家、10室以下の小規模な宿泊施設の場合の必要コストと、固定費の削減テクニックは以下のとおりです。

経営にかかる必要コストの種類

小規模なホテルや旅館の経営に必要なコストには、

  • 人件費・・・スタッフの給料や保険代。
  • 家賃・・・施設を借りるための費用。
  • 水道光熱費・・・ホテルの運営にかかる水道代、電気代、ガス代。
  • 消耗品費・・・トイレットペーパーや文房具代などの消耗品の購入にかかる費用。
  • 広告宣伝費・・・お客さんやスタッフの募集にかかる費用。

などがあります。

普通の民家を民宿に変える場合は上記に加えて、初期費用としてリフォーム代や設備費、食器や布団などの備品代も必要です。レンタルではなく土地や建物を購入するなら、その購入費も用意しなければなりません。

上記の数字のうち人件費や家賃などの固定費は、たとえお客さんが1人も宿泊しなかったとしても発生する費用です。そのため、赤字経営を防ぐには固定費を中心にコスト削減に力を入れることが重要といえます。

小規模ホテルの固定費のコスト削減テクニック

小規模なホテルや旅館の固定費のコスト削減テクニックは以下の3つです。

  • これから場所を確保するなら家賃が安い施設を選ぶ
    これから施設のレンタルもしくは購入を検討しているなら、家賃を払い続ける方法と安い建物を買ってリフォームする方法と、どちらが安いのか計算してみましょう。場合によっては購入+リフォームのほうが安上がりなので、レンタルにこだわる必要はありません。
  • 水道光熱費は新電力会社を上手に利用する
    水道代とガス代の節約はなかなか難しいかもしれませんが、電気代は比較的簡単にコスト削減ができます。以前は基本料金と従量料金が電気代として請求されるパターンが一般的でしたが、現在では基本料金はなく、使った分の従量料金のみを電気代とする新電力会社も増えてきました。また従量料金の単価も定額の会社と契約すれば使用量にあ合わせて電気代の計算も容易になり、また電気を使うほどお得になるパターンもあるので、契約先を選ぶときの参考にしてください。
  • 自動化を取り入れて人件費を削減する
    何でも人の手で行おうとすると、その分人件費が膨らみます。たとえばチェックアウト時の会計は精算機を使って無人で行うなど、自動化を上手に取り入れることで人件費は削減できます。ただし、やりすぎると温かみのない宿泊施設と感じられてしまうため、スタッフが対応する部分とバランスを考えることが大事です。

【10室以上の大型ホテルや大型旅館向け】コスト削減テクニック

10室以上の大型ホテルや大型旅館の必要コストと固定費のコスト削減テクニックは以下のとおりです。

経営にかかる必要コストの種類

大型ホテルの経営に必要なコストには、

  • 人件費
  • 家賃
  • 水道光熱費
  • 消耗品費
  • 広告宣伝費
  • リース代

などがあります。

大型ホテルの場合は施設の規模が大きいため、古い建物を購入、リフォームするより借りる場合が多いでしょう。

ここでは、小規模ホテルにはない「リース料」について説明します。小規模な宿泊施設なら、たとえばコピー機などが必要でも小型のものを購入すればまかなえます。しかし、規模が大きいと大型のコピー機が必要になり、購入すると高額になるのでリース契約を結ぶ場合が多いでしょう。

大型ホテルの固定費のコスト削減テクニック

大型ホテルもまた、小規模ホテルと同じように固定費のコスト削減に取り組むことは重要です。比較的すぐに取り組めるテクニックを以下にまとめました。

  • 水道光熱費
    小規模ホテルと同じく、大型ホテルも新電力会社を選択するとコスト削減につながる場合があります。特に大型ホテルは電気を多く使うため、新電力会社に切り替えるだけで、従来の大手電力会社よりも大幅にコスト削減できる可能性があるので、一度見積もりだけでもとってみると良いでしょう。
  • 人件費
    こちらも小規模ホテルと同じく、できるところは自動化すると人件費の削減につながります。スタッフの給料を下げるのではなく、業務を効率化したうえで初めから雇う人数を少なくしておくと、スタッフの満足度が高くなり長く働いてくれるはずです。これは求人にかかる費用の削減にもつながります。
  • リース代
    リースの場合、たとえばプリンターでいうと本体を購入し、分割支払いをしているという意味合いでリース料金を支払います。そのため、リース料金は高くなりがちです。レンタルで済ませたほうがコスト削減につながる場合もあるので検討してみてください。

その他にも、家具や備品もリースで済ませるケースもあるでしょう。小規模ホテルと違い必要数が多いため、リースではなく中古品やあるいは最近増えている格安の家具店で購入するとコスト削減につながるケースもあります。

ただしこの場合、全ての部屋で家具の種類を揃えられない可能性もあるため、部屋ごとに違ったテイストの内装が楽しめるなど、コンセプトから考える工夫も必要です。

もう一つは送迎車代です。送迎用にマイクロバスやハイエースを用意する場合、使う頻度によってリースかレンタルか、購入か、適切な導入方法が異なります。頻繁に使い、長期間利用するのであればリースもしくは購入、一時的または必要なときのみで良いならレンタルの方がコストをおさえられるので、一度見直してコスト削減につなげてください。

まとめ

ホテルの経営に関しては規模に関わらず多くのお金が必要となります。順調に経営していくには固定費を削減し、少しでも利益が多く出るよう運営していきましょう。コスト削減テクニックのうち、新電力会社への切り替えは方法が簡単ですから、まずそこから取り組んでみても良いかもしれません。

「リミックスでんき」の使い得プランは基本料金0円(無料)で電気代は使った分だけのお支払い!しかも、使うほどにお得!

法人カテゴリの最新記事